こんにちは、サッキーです。
今回も親子で楽しめる魅力満載の動物園を紹介していきます♪今回は北海道の登別クマ牧場です。クマ牧場はその名のとおり、クマに会える動物園ですよね。
しかし、クマだけみて帰るのは非常にもったいないんです。メインを食べて、デザートを食べずに帰ってしまうくらいもったいないです。
なぜかって?登別クマ牧場では神秘を感じ、歴史に触れることもできる動物園でもあるからなんですよ。
デザートまで食してお腹いっぱいになって、子供も大人も大満足!ってなったら旅行に来たかいがありますよね。今回は子供と一緒に感じる神秘の世界をご案内しますよぉ~。
登別クマ牧場!ユーカラの里ってどんなところ?
ヒグマを見てクマの迫力を知ったあとは、ユーカラの里によって歴史に触れてみるのはいかがですか?
ヒグマを見た子供は色んな感情が芽生えたはずです。「クマってやっぱりかわいい♪」とか「クマって思ったより怖い…」とか勇気のあるお子さんだったら「クマとたたかってやるー」なんて思ったお子さんもいるかもしれませんね。
そんなクマの迫力の余韻が残ったままの状態で、ユーカラの里によってみるのをおすすめします。もちろん、ヒグマを見る前によってみるのもありですよ♪
ヒグマと共に生きてきた民族アイヌの暮らしに触れて、目と耳と肌でアイヌ文化を感じことができるのがユーカラの里なんです。
ユーカラの里へはゴンドラを降りて右側に続く遊歩道を進んでいきます。するとある建物が何件も建ってるのが見えてきます。
目の前に見えてきた建物がアイヌ民族が生活していた”チセ“と呼ばれる住居なんです。アイヌの集落または部落のことを”アイヌコタン”と呼びます。この”アイヌコタン”が「ユーカラの里」です。
ユーカラの里情報
アイヌの貴重な文化遺産を保存し、展示している
アイヌ文様の貸衣装を1人500円で貸し出している
明治初期の生活様式を忠実に再現している
アイヌ文化の伝承者が(5月から10月)まで駐在している
※注意..10月の下旬から4月下旬までは閉村となっている
ユーカラの里の改築動画をご紹介☆
2017年に行われた、ユーカラの里内のアイヌ住居の改築工事の様子が動画でありましたので、紹介します。珍しい貴重なチセ改築の様子だそうです。丁寧に建てられていく様子が伝わってきますよ。
ユーカラの里で感じる!アイヌの生活の知恵☆
ユーカラの里ではアイヌの貴重な生活用具が展示してあるんです。「アイヌはどんな生活をしていた民族なのかなぁ」なんて言う疑問に答えてくれる展示物がたくさんありますよ。
アイヌの人々は自然界を「カムイ」(神々)として讃え、「カムイありて我があり、我がありてカムイあり」などとして自然界の恵みに感謝して、自然を改造、破壊、汚染することなく生活してきた民族なんです。
生活用具を見ればアイヌがどのように自然や動物たちと生活してきたのか想像することがができるかもしれないですね。展示品にはそれぞれアイヌ語での呼び名が付いています。展示されている生活用具は約300点にのぼるそうなんですよ。
きっと見たこともない生活用具にびっくりするはずです♪パパ、ママが説明してあげれば、お子さんも興味津々でみることができますしね☆
展示内容
・「ポロチプ」大きな船
・「タマサイ」首飾り
・「エチュシ」酒差し
・「エムシ」刀 など
さぁ、大冒険だ!アイヌ文様の民族衣装!
子供ってごっこ遊びが大好きですよね。「ママは◯◯の役ね♪」なんて言われて完全になりきって遊ばないと、「違う〜◯◯役はこうするんだよ」なんて演技指導が入っちゃったりして(笑)
そんなごっこ遊びが大好きなお子さま連れにおすすめしたいのがアイヌ文様の民族衣装です。
映画の”ドラえもん”を子供と一緒によく見るのですが、アイヌ文様の衣装はドラえもんやのび太たちと大冒険に出かけたような、そんな気分を味あわせてくれる衣装なんですよ。
また、アイヌはファッションセンスに優れた民族とも言われていて、シンプルな文様がとても綺麗なんですよ〜☆
「そんな衣装なら袖を通してみたい!」って人のために、有料(1回500円)にはなりますが、実際に借りて身にまとうことができるんです。しかも、子供用の服もちゃんと用意してあるので、親子で借りてみるのもいいですね。
アイヌの衣装は明治時代にタイムスリップしたようなそんな気分を味あわせてくれる衣装なので、「わぁ〜タイムスリップしたみたいだね〜」なんて声をかけてあげたら、子どもたちはきっと喜ぶと思いますよ。
そんな子どもの笑顔とアイヌの衣装を身にまとったかわいい姿、忘れず写真に撮ってみて下さいね。アイヌコタンをバックに写真をとってみたら、歴史と風情あふれる写真が撮れちゃいますね☆
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アイヌが大切にしている言葉とは?ヒグマとの関係!
ここからは、ヒグマと上手に付き合ってきたアイヌについて紹介しますね。アイヌは文字を持たない民族として有名ですよね。「え!?文字を持たないってどうゆうこと?」って思いました?
少し極端な例えですが、私たちの暮らしから全ての文字がなくなったと考えてみてください。文字を読むこと書くことができないとしたら?
友だちにメールやLINEを送るにも夕飯のレシピの参考にクックパッドを見ようと思っても、当然文字は使えないわけです。文字が存在しないので調べることも、読書もできないんです。
どうでしょうか?想像できますか?私は”文字のない世界”を想像しようと思いましたが、完全にお手上げでした!!想像不可能なほど、文字は私たちの生活にはなくてはならないものなんですよね。
私たちの生活には不可欠な文字、そんな文字を持たない文化を持っていた人々がアイヌ民族なんです。
アイヌ民族は北海道、樺太、千歳列島、カムチャッカ半島南部にまたがる地域に居住していた民族です。地図を広げて見た時に北海道と上の方の小さな島々の一部に住んでいた民族なんです。
少し歴史の話をすると…弥生から古墳時代に、日本に押し寄せて来た渡来人の影響を強く受けて急進化してきたのが和人で、ほとんど影響を受けず、小進化してきたのがアイヌだと言われています。
その時代に他の民族の影響をほとんど受けなかったので、”文字を持たない”といった独特の文化が残ったんだと言われています。ちなみに文字を持たない民族にはオーストラリアの先住民「アボリジニ」や中国、インドに在住している民族などがいますよ。
アイヌは”ことば”をとっても大切にしていたんです!
ではアイヌはどのようにコミュニケーションをとっていたのか…です。文字を読むこと、書くことができなくなった世界から見えてきたのが、”話すこと””聞くこと”に神経を注ぐ世界です。
そうです、アイヌ民族は”話すこと””聞くこと”をとっても大切にしていたんです。文字を持つことができたにも関わらずあえて文字を持たなかったと言われているほど”ことば”を大切にしていたんですって。
アイヌはなぜ文字を持たなかったのか?北海道地方に住んでいたアイヌは自然と動物と共存していました。自然と動物たちを崇拝する文化(自然崇拝)を持っていたんです。
その中で、人間と自然や動物の関係を捉えたり、伝えたりするためには、精神状態などの心の有り様も含めて総合的に伝える必要があると考えたのです。
大自然のなかでヒグマたちと長いこと共存し、生きていく知恵を後世に残していくためにも文字よりも言葉の重みを重視したんですね。
うーん、ちょっと難しくなってしまいましたね。本当に必要なことは文字以外の言葉で伝える必要があると考えていたということですね。確かに文字では伝わらない思いや、感情も、不思議と言葉だと伝わってりしますよね。
アイヌのヒグマ観から見える、北海道の大自然を生きるすべ!
以前の記事にもがありますが、アイヌはヒグマをヒグマの姿をした「カムイ」(神)として崇めていました。神はヒグマの頭にやどり、アイヌに肉などを届けにきがてら、アイヌの生活ぶりを見に訪れていると考えられていたそうなんです。
アイヌがヒグマを射るとカムイは徳のあるアイヌか否かを判断し、徳のあるアイヌと分かればカムイは自ら矢や槍を受けて、アイヌに贈り物を渡してくれると考えていました。一方、凶悪なクマは神から見放された不幸なクマとして考え、アイヌの手で懲らしめてやるという考えももっていたようです。
アイヌはまさに北海道の大自然を生き抜くための独自の考えを持っていた民族なんですね。
アイヌの口承文芸とは?そもそもユーカラってなに?
アイヌの保存すべき、重要な文化に口承文芸があります。口承文芸(こうしょうぶんげい)とは人から人へ、長い間、途切れることなく語り伝えられてきた、言葉によって表現された物語のことです。長大で雄大な物語をメロディーに乗せて語らることもあるようです。口承文芸を理解するために新たにアイヌ語を学ぶ人もいるんだとか。
口承文芸の一つのジャンルにの”ユーカラ”というのがあります。ユーカラは短いものから、何日もかけて語られる長いものまであるようです。
アイヌの語り手によって伝わる口承文芸、かなり奥深く、心に響くものがありますよ。子供にとってはメロディーに乗せた口承文芸は子守唄のように聴こえるかもしれませんね。
登別くま牧場にもアイヌ文化の伝承者が(5月から10月)まで駐在しているようなので、お願いすれば聴くこともできるかもしれないですね♪
まとめ
- 登別クマ牧場!ユーカラの里ってどんなとこ?
- ユーカラの里でアイヌの生活の知恵を知る
- ヒグマと昔から上手に付き合ってきたアイヌについて
- アイヌの人々のヒグマ観とは
- アイヌの口承文芸について
ほぼ事前学習的な内容になってしまいましたが…登別クマ牧場のユーカラの里に実際にいって目で見て感じてみないと分からないことが、まだまだ沢山ありそうです♪
子供と一緒に歴史を感じ神秘の世界に浸って見るのもありではないでしょうか。
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