としまえんで釣りができるって知ってましたか?え、釣り!?だってとしまえんって遊園地でしょう?と思ったそこのあなた、その気持ちわかります。私も最初聞いた時はそう思いました。
ところが、できちゃうんです!手ぶらでも初心者でもしっかり楽しめちゃうんですよ。釣りには興味があるけど行くのが大変そう・・・なんて人にはすごくおすすめです。
今回はそんなおすすめ釣りスポットであるとしまえんの、「どこでやるの?」「どんな魚が釣れるの?」「どうやって釣るの?」「釣った後は?」「料金は?」などの疑問についてまとめてみました。
としまえんフィッシングエリアの場所はどこ?
としまえんフィッシングエリアの場所を確認してみると、あれれ?遊園地の方の豊島園と同じ住所のようです。普段から豊島園の遊園地には遊びに行くと言うご家族なんかはこの住所、見覚えがある!なんて思うかもしれませんね。
としまえんでの釣りについて知りたいから、遊園地の情報はいらないよ!と言うそこのあなた、ちょーっと待ってください。ちゃんとフィッシングエリアについてこれからご説明します!
としまえんの釣り場
としまえんには、秋から春にかけて『フィッシングエリア』と呼ばれる釣り場が発生します。「秋から春?じゃあ夏は?」と思ったそこのあなた!そうなんです!釣り場所についての答えがそこに!
なんと、夏のプールをそのまま釣り堀にしてしまったのが『としまえんフィッシングエリア』なんです!ですから、釣り堀を夏の間プールとして使っている、と言った方がいいかも知れません(笑)
『フィッシングエリア』に行くのには、としまえん本体には入らないので入園券は不要です。釣りだけを楽しみたい方には無駄がなく、とても経済的ですね。
道具は、受付でそろえることができます。これなら初心者のハードルも下がるし、学校や仕事帰りにふらっと寄ることも、遊園地で子どもが遊んでいる間の待ち時間つぶしもできますね。
気になる営業期間は?
としまえんフィッシングエリアはおおよそ例年10月から5月の上旬ごろまでの期間営業しています。本来の使用目的であるプールとしての利用は7月から9月ごろまであることを考えると、もはやプールなのか釣り堀なのかわからないぐらいですね(笑)
営業時間は大体7:00~20:00までとなっています。結構朝早くからやっているんですね。
朝7時から利用ができるので出勤前や登校前に立ち寄って”釣りの朝活”を体験してみるのも楽しそうです!さらに夜は20時まで営業しているのでサラリーマンの方は会社帰りに一杯ひっかける代わりに一匹釣るのもいいのではないでしょうか?
釣り堀の利用料金
としまえんで釣りができることはわかりましたが、ここで気になるのは料金ですよね。
お手軽に釣りができるのはいいのですが、あまりお金はかけたくないし・・・って方はしっかり確認してから遊びに行きましょう!
料金表
まず、お休みの日と平日では料金が変わってきますので、注意してくださいね。
- 土・日・祝
区別 | 1時間 | 2時間 | 3時間 | 6時間 |
男性 | ¥1,300 | ¥2,600 | ¥3,100 | ¥4,300 |
女性・高校生 | ¥1,000 | ¥2,000 | ¥2,600 | ¥3,500 |
シニア・中学生以下 | ¥ 800 | ¥1,600 | ¥2,000 | ¥2,700 |
- 平日
区別 | 1時間 | 2時間 | 3時間 | 6時間 |
男性 | ¥1,200 | ¥2,400 | ¥2,900 | ¥3,800 |
女性・高校生 | ¥ 900 | ¥1,800 | ¥2,200 | ¥2,800 |
シニア・中学生以下 | ¥ 700 | ¥1,400 | ¥1,800 | ¥2,300 |
※平日料金10枚分の値段で11枚綴りの回数券なら休日も追加料金なしで楽しめます。
2時間釣りをするのであれば、3時間以上利用した方が料金的にはちょっとお得感がありますね。さらに6時間ならもっとお得になるのですが、さすがにそんなに長く釣りをするのはツライ気がするので、自分や子供の体力とお財布に相談して利用時間を決めたいところです。
レンタルタックルの料金表
続いて気になるのがレンタルタックのお値段です。自分で全部揃えることを考えたらできればレンタルで抑えたいですよね。一体いくらかかるのかまとめてみました!
レンタル内容 | 3時間まで | 6時間まで |
保証金 |
ルアー用ロッドとリール | ¥1,100 | ¥1,600 | ¥1,000 |
フライ用ロッドとリール | ¥1,100 | ¥1,600 | ¥1,000 |
エサ釣り用竿と仕掛け | ¥ 600 | ¥ 800 | ¥ 0 |
※ルアー(¥400~)、フライ(¥200~)、エサ(1パック¥200)は別料金です。
ぱっと見た感じ、結構高いかも・・・と思ってしまったのですが、ロッドとリールは保証金として1,000円が返ってくるので思ったよりお金はかからないですね。
でも全部セットなのかと思ったらルアーやエサなどは別料金になってしまうので、気をつけましょう。
車で行くなら気になるのは駐車場料金!
入場料やレンタル代も気になるのですが、個人的にちょっと気になるのが駐車場料金です。
小さなお子さんがいると、電車での移動が大変!なんてこともありますよね。だからうちはいつも車で遊びに行くのよ、なんてこともあると思います。そこで料金を確認してみると・・・
車種 | 料金 |
普通車 | 30分200円 1日最大1,500円(トイザらス前) |
オートバイ | 1日500円 としまえん遊園地立体駐車場入り口左 |
割引券などは残念ながらありませんので、ご注意くださいね。
エリアと攻略方法
さぁ、準備も整ってさっそく釣りを開始!・・・とは言っても初心者の場合、どうやって釣ったらいいのかわからない、なんて人もいますよね。
でも大丈夫!初心者でもわかるように、フィッシングエリアでの釣りの仕方をお伝えしちゃいます!
まず、『フィッシングエリア』は三つのエリアで構成されていて、それぞれのエリアで釣り方にルールがあります。夏にはたくさんの人でごった返すプールで秋からは魚が跳びはねるなんて、不思議でワクワクしますね。非日常を味わうにはそれだけでも十分ですが、やっぱり釣れた方が楽しいですよね。
そこで、エリアの紹介とそれぞれのエリアの攻略法を説明します。
アマゾンエリア
流れるプールで、ルアー、フライ、エサの三種類の釣り方ができ、小さい魚が多いエリアです。川幅が狭く、なおかつ片面にしか立ち位置がないため、隣の人との距離が近くなり、あまり初心者向けではありません。水の流れに沿って斜めにルアー、フライ、エサを投げ入れる技術と、両隣との距離のキープが必要です。
ナイアガラエリア
その名のとおりナイアガラプールを使った釣り堀で、ルアー専用のエリアです。小型、中型、大型といろんな大きさの魚がいて、水深が浅く魚の姿が見えるので、初心者向けのエリアです。
ルアー専用ということで、魚がルアーに慣れているので、色や形の違う複数のルアーをローテーションで使って魚の目先を変えてやることがポイントです。
ミシガンエリア
波の出るプールで、ルアーエリアとフライエリアに左右で別れています。遠浅になっていて、中に入って竿を振らないと奥まで疑似餌が届かないため、長靴が必要です(ウェーダーやヒップブーツといった防水の胴長靴の使用は不可)。
練馬サーモンという巨大な魚がメインのため、近くの浅瀬にはほとんど魚がおらず、できるだけ奥に入って水深の深い所にルアーやフライを届かせないといけません。
なるべく大きい重りと、重くて大きいルアーやフライを使うことがポイントになるでしょう。
以上のことから、初心者はナイアガラエリアを選ぶのが良いです。どうしても練馬サーモンが食べたい!という方は、ミシガンエリアで勝負するのもアリだと思います。
3つのエリアそれぞれに特徴があるので、何回も遊びに行って今日はあっちのエリア、今度はこっち・・・と場所を変えながら楽しむのもありですよね。
釣れる魚
さぁ、攻略方法がわかったところで、いざ釣りを満喫!・・・と、その前にとしまえんフィッシングエリアではどんな魚が釣れるのか気になりますよね?お任せください、もちろんそこも調査済みです。
としまえんの『フィッシングエリア』では、以下のような渓流魚と呼ばれる、いわゆる川魚が放流されています。
【ニジマス】
明治時代に北アメリカから来た外来魚で、流れの緩い場所を好む魚です。
【アマゴ】
別名サツキマス。雨子とも書き、梅雨や初夏によく釣れることで知られています。
【イワナ】
食欲旺盛で、虫の他にカエルや蛇を食べることもある魚です。
【ブラウントラウト】
茶褐色の体に赤い点が特徴。昼も夜も活動し、一日中食べ続けるぐらい食いしん坊な魚です。
【ブルックトラウト】
別名カワマス。イワナのような待ち伏せ型でルアーがおすすめです。
【タイガートラウト】
ブラウントラウトとブルックトラウトの異種交配で誕生した魚です。 体の模様が名前の由来で、雑魚を好んで食べる魚食性なんですよ。
【アルビノ】
色素が欠損している個体をアルビノと呼びます。としまえんはニジマスとアマゴのアルビノを多く放流しているので、通常の魚と両方釣って食べ比べをしてみるのも楽しいかもしれませんよ。
【イトウ】
日本最大の淡水魚です。自然の個体が少なく、幻の魚と呼ばれています。
【練馬サーモン】
としまえんフィッシングエリアの名物がこちらの練馬サーモンです。ものすごく大きくて釣りごたえがあり、おいしいので大人気なんですよ。
特筆すべきはイトウと練馬サーモン
イトウ、なんて日本人によくある名前ですが(全国の伊藤さんごめんなさい)、実は、絶滅が危惧されている希少な魚なんです。
としまえんのイトウは養殖ですが、シーズン中に多くても五匹しか放流されません。数が少なく力が強い。腕に覚えのある方は、ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか!
そして、なんといってもおすすめは練馬サーモン!正式名は『ニジマスの三倍体』と言って、品種改良と餌の配合によって赤身になるように養殖したとしまえんにしかいない魚です。
通常で65~70センチ、これまでの最大は87センチという、多くの釣り人がターゲットにしている巨大魚です。
大きさに驚いてしまいますね。食べ応えがすごくありそうです。
受精卵を変化させて成熟しないようにされた個体のことで、卵を産まないので栄養が体に残り、おいしい肉質のまま大きくなることができます。種無しブドウが有名です。
大きいだけではなく栄養もたっぷりでおいしいだなんて、多くの人にターゲットにされちゃうのも頷けます。私も頑張って釣り上げなきゃですね!
食べる!
頑張って魚と格闘すれば、もうお腹はぺこぺこ。せっかくなら、釣った魚を新鮮なうちに食べたいですよね?
「家に帰ってから捌くのは体力的に厳しいから、食べるのは次の日以降になっちゃう」とお困りのあなた!
『としまえんフィッシングエリア』では、魚を捌ける流し台と、それを焼ける焼き場があるんです!(焼き場は土・日・祝日のみの開場)
捌き方がわからなくても、流しに丁寧な解説(しかも写真付き!)があるので、心配いりません。初心者にとってこれほど至れり尽くせりな釣り堀はないのでは?というほど整っています。
引用先:TFAスタッフブログ
グループでわいわいやるのも、一人で黙々とやるのも、どちらも気軽に楽しめること間違いなしです。
もう一つの釣り堀
実は、としまえんにはもう一つ釣り堀があるんです。名を『スーパーフィッシング豊島園』。
こちらは一年中営業しており、鯉や金魚釣りが楽しめます。室内なので雨が降っても関係ありません。渓流魚釣りとは違った、のんびりとした空間に心をひたすのもいいのではないでしょうか。
としまえんでは釣りだけでなく、BBQもできる施設がありますので、併せてそちらもチェックしてみてくださいね。
まとめ
- としまえんの『フィッシングエリア』は、秋から春の間だけプールに魚を放流した釣り堀
- 出勤前、仕事帰りに寄ることができる
- 初心者向きはナイアガラエリア
- イトウ、練馬サーモンという激レアな魚がいる
- 釣った魚を敷地内で捌いて食べることができる
- もう一つの釣り堀『スーパーフィッシング豊島園』では、室内で鯉や金魚釣りが楽しめる
としまえんと言えば遊園地と思っていましたが、夏以外ではこんなに楽しく釣りができる環境が整えられていたんですね。すっかりイメージが変わってしまいました。
”プールを釣り堀に”という遊び心いっぱいの自由な場所で、朝・夜、平日・休日問わず、自由な気持ちで遊んでみませんか?楽しく遊んで子供たちもたくさんいろんな事を学べること間違いなしですよ。