もうだいぶ前の話になりますが、ラッコブームがあったのを知っていますか?国内ではじめてラッコの赤ちゃんが産まれて、テレビではラッコの特集がされ大人気!宮島水族館でも当時ラッコが1番といっていいほど人気者だったんです。
私も子どもの頃に、ねだりにねだって小さなぬいぐるみ買ってもらったくらい大好きでした。思い出のラッコを宮島水族館で・・・と思いきや、今はいないという情報が!?
宮島水族館のかつてのアイドルだったラッコはどうなったのでしょうか。そして今ラッコに代わる宮島水族館の人気者の生き物はどんな子たちがいるのか、チェックしてみました!
ラッコさんはお引越し!?
初めて日本の水族館にラッコが登場したのは1982年。今から30年以上前の出来事です。あおむけで浮かぶ姿や胸元で貝をカンカン割る姿が愛らしいですよね。その姿と愛嬌たっぷりの表情が話題となり、一気に人気者になりました。
宮島水族館でも1985年にラッコを迎えて一躍スターに!!ラッコ登場の翌年1986年には年間来館者数71万人を記録したほど、当時はにぎわったそうです。
しかし、残念ながら現在は宮島水族館でラッコを見ることはできないのです。どうしてラッコは宮島水族館から姿を消してしまったのでしょう?
80年代半ばに始まったラッコブームはそれはそれは大きな熱を帯びていたようで、1994年には28施設で122頭ものラッコが飼育されていました。
しかし、その後ラッコの保護を目的にアメリカ・ロシアからのラッコ輸入がストップ。2019年時点では8施設・12頭まで減少してしまいました。
ラッコの輸入がストップしてしまい、どうにか国内でラッコを見続けることができるようにと、ラッコの繁殖への取り組みが始まりました。その過程で宮島水族館にいたラッコが鳥羽水族館へ嫁入りしてしまったのです。
今の時代はカワウソにペンギンが大人気!!
みんなのアイドルだったラッコは宮島水族館から姿を消してしまいましたが、「憧れのラッコ先輩に続け」とばかりに新しい生き物たちが今注目を集めています!
今の宮島水族館の人気者たちはどんな子たちなのでしょうか?ラッコ先輩に負けないくらい可愛くて楽しい仲間たちを紹介していきます!
カワウソと握手!ふれあいタイム
今、宮島水族館で一番人気といってもいいぐらいの動物がカワウソです!少し前にテレビで、カワウソの赤ちゃんと芸能人がいっしょに過ごす番組が話題になりましたよね。長い胴体のわりに短くてかわいい手足。ちょこちょこ動き回ったり、つぶらな目のかわいい仕草に誰もがかわいい~!ってなりますよね。
宮島水族館で一番人気のイベントといえば、カワウソと握手できるふれあいタイムではないでしょうか。カワウソにふれられるなんて、なかなかないですよね!とっても人気のため、このイベントは土日祝日限定の人数制限があるんです。
宮島水族館 アイドルカワウソ!行った日はウルトでした〜!!2018.11.24 pic.twitter.com/z1aJsoQjGI
— ささ (@yuki_otters) November 28, 2018
しかもこのふれあいタイムは夕方の遅い時間にあるため、帰りの時間も考えておかないと「見たいのにもう帰らないと~」となって見れない場合もあるかもしれません。遊びに行く前に宮島水族館のイベント案内を見て、計画を立てておくことがオススメです♪
空飛ぶペンギンが見られる!?
宮島水族館内に入り「何を見ようか~?」とあたりを見回すと、縦に巨大な水槽が目に飛び込んできます。この水槽は上の階まで突き抜けるように作ってあり、水槽を見上げると上の階に水面があるというのです!
水面に差し込む外からの光が何とも幻想的ですよね。そして水面に現れるのがペンギンたち!!お腹をみせてスイスイと泳ぎ回るペンギンに思わず見入ってしまうこと間違いなしです!
ちなみに宮島水族館にいるペンギンはフンボルトペンギンという種類だそうです。丸みのあるくちばしと、黒と白のコントラストがまさにペンギン!といった感じですよね。成鳥のフンボルトペンギンはくちばしの付け根が朱色に色づくのも魅力的!
「ペンギンと言えばフンボルトペンギン!」という人も多いかもしれません。それもそのはず、なんと世界のフンボルトペンギンのうち、約1割が日本にいるというのです!もちろん、日本で最も多く飼育されているペンギンでもあります。
日本でとても親しまれていて人気者のフンボルトペンギン!宮島水族館でもこのフンボルトペンギンをもっと楽しんでもらおうと、色んなイベントを開催しています。
ペンギンのお食事タイム!歩く姿もかわいい
まずはお食事タイムイベント!その名の通りペンギンのお食事の様子を見れます!ペンギンプールに飼育員さんがお魚をたくさん入れたバケツを持って登場すると一斉にペンギンたちが集まってきます。ヒョコヒョコ歩いて飼育員さんに群がる姿も愛らしくてたまらないはず!
お食事タイムでは飼育員さんの解説を聞きながら、ペンギンがお魚を丸のみするのを見学できます。「はやくちょうだい!」という感じでくちばしを上につきのばして羽をパタパタするペンギンたち。見てるだけでいやされます。
お食事タイムを見ることができるのは2階ペンギンプールです。ここ1階では泳ぐペンギンを、2階はペンギンが陸地を歩く姿を見れるようになっているんですね。
ふれあいタイムでペンギンにさわりたい
1枚目 ペンギンにおさわり
2枚目 消毒液
3枚目 ペンギン紹介
4枚目 ペンギンへ餌やり#今村美月 #宮島水族館 pic.twitter.com/H2faElszR3— ひょう (@Reuentahl) November 8, 2018
ふれあいタイムでは、ペンギンの背中をなでなでできます。目にすることはできても、実際に触れるなんてすごい!!触ってみた人たちの声をチェックしてみると
- 思ったより硬い
- プラスチックみたい
だそうです。想像したよりもかなり硬いのかもしれませんね。実際のところはどうなのか・・・それはぜひ宮島水族館に行ってご自身で確かめてみてください♪
宮島水族館で今大人気!アシカ・アザラシ・トドのショー
宮島水族館は、時間差で様々なショーやイベントをしています。カワウソ、ペンギンに並んで人気なのがアシカ、アザラシ、トドのショーやイベントです!
沢山のショーがあって「どれを見ようか悩んじゃう」「全部見たいけど見れるかしら・・・」なんて思っちゃいますよね。でも宮島水族館なら大丈夫です!
そうなんです!宮島水族館はこじんまりとした規模が人気のひとつにもなっているようです。「このサイズ感が丁度いい」なんて口コミもあるくらいですからね。
宮島水族館でたくさんのイベントで楽しみたいという方は、ぜひ前もってを見てからをおすすめします。
アシカライブショー
円形のすり鉢状になったアシカのライブプールは、コンパクトでプールと観客席あわせても、かわいい大きさになっています。客席からの距離も近く、間近でアシカのすごさを目にすることができます。
とってもスマートな体形で動きも素早いアシカさん。飼育員さんから合図をもらうと、一気に水中にもぐり勢いをつけて水面からジャーンプ。上に吊り下げられたボールをタッチします。
ぎりぎり届かなそうなところにあるボール!見てるこちら側も「アシカさ~ん、がんばれ!」と手に汗握ってしまいそうですよね。
さらに観客参加型の輪投げキャッチもあります!「輪投げしたい人~!」と飼育員さんから呼びかけに運よく指名された人は、輪をもらって、柵の中にいるアシカに向かって、え~い!・・・でも1回でキャッチしてもらえる人は少ないとか(笑)
アザラシふれあいタイム
ひれあしプールというアシカやアザラシが日常生活を過ごす場所があります。ここでは平らな石の上にアザラシがごろりと寝ている姿に癒されること間違いなしです!
「これがあのゴマちゃんだよ~」アザラシをキャラクターにしたあのかわいいアニメ、子どもたちに大人気だと思いますが、本物に会えるだけで大興奮です。
こちらのアザラシもふれあいタイムで触ることができます。アザラシの感触ってどんなものだと思いますか??どうやらペンギン同様に想像以上に硬いとか。そしてゴムみたいだとか・・・。う~ん、これまた不思議な触り心地なんでしょうね。
トドのお食事タイム
生のトドって見たことありますか?テレビで海辺を引き詰めるように転がる巨体のトドが映るシーンを見たことがありますが、ただただ大きいんだろうなぁとイメージしていました。
そんなトドをみることができるトドプールは、ペンギンプールのように、1階から2階に突き抜けるように縦に大きなプールになっています。水槽をのぞくと、目の前に泳ぐトドが!
想像以上にでかいトドに「ウヮ~!!」と思わず声が出ちゃうとか。それもそのはず。大人のトドは雄で3mを超えるそうです!!体重も550kgほどになるというのですから、圧巻ですよね。ガラス越しとはいえつぶされそうな恐怖を感じるかもしれません(笑)
巨体のトドですから、お食事もダイナッミク!魚をどんどん丸のみしていきます。ダイナミックな食事風景に「あれ、魚って飲み物だったっけ?」と思うとか思わないとか・・・。こちらも飼育員さんの解説付きでとっても勉強になります。
スナメリプールはひそかにおすすめ!
ショー以外にも注目スポットがあります!それがスナメリプール。宮島水族館のHPでは瀬戸内海のくじらという名称で紹介されています。
少し暗めなフロアに横長の巨大プールの中には上から光が差しこんでスポットライトがあたったように、泳ぐスナメリが明るく浮かびあがります。
スナメリはイルカの仲間で、背びれがないのが大きな特徴です。瀬戸内海の食物連鎖の頂点に立っていると言われていますが、その生息数は減少し今では希少生物となっています。
こうして希少生物であるスナメリを実際に目にすることで、環境保護・種の保存についても考えることが大切なのかもしれませんね。子どもにも良い勉強になること間違いなしです。
宮島水族館情報
宮島水族館は、あの有名な厳島神社のある宮島にあります。海の中に巨大な鳥居が立っているのをながめながら、名物のカキやもみじ饅頭を食べると最高です!厳島神社出口からさらに奥に進むこと徒歩で5分ほどで宮島水族館です。
※最終入館時間は16:00
※春休みや夏休みなどの長期休暇時には延長時間あり
・休館日施設整備・点検のため臨時休館日があります。
・入館料 一般1,400円、中学生700円、小学生700円、幼児400円
※年間パスポート、前売り等あり
宮島観光なら宮島水族館にも足を運んで、子どもも大人も楽しめる時間を過ごしたいですね!
まとめ
- ラッコさんは宮島水族館からお引越ししてもういない
- 今はカワウソやペンギンが人気!イベントもたくさん!
- その他のアシカ、アザラシ、トドのショーもおすすめ
- 宮島観光には宮島水族館もオススメ
宮島水族館はとってもコンパクトな作りになっているので、小さいお子さんがいてもたくさん歩かず見て回れるのがうれしいところ!たくさんのイベントやショーは、どれも動物たちを見たりふれたりして楽しく過ごせます!
宮島水族館へ行ったら、たくさん忘れられない思い出を作ってくださいね。