サンシャイン水族館って知ってますか?東京のど真ん中・大都会池袋のビルにある、超都会の水族館なんです☆ビルの中にあるからといって侮ってはいけませんよ~(笑)
日本初のクラゲトンネルや空飛ぶペンギンやラッコにカワウソの展示など見所がありすぎて、あまり期待しないで行ったらきっとびっくりしちゃいますよ~♪
こんなに充実してるのに、ギュギュっと凝縮されたコンパクトな水族館なのでサンシャイン水族館はしっかり見ても半日かかりません。館内の詳しい所要時間についてはサンシャイン水族館の所要時間を計算!館内ショーイベントもをご覧ください☆
アクセスがいいので、午前中に見学してそれから他の観光スポットをゆっくり見て回って、夕方疲れた頃に休憩がてら再入場してお魚たちに癒されるのもいいですよね♪
最近は当日限り再入場無料という施設が多いですが、サンシャイン水族館もそうかな?と思いつつも一応「サンシャイン水族館_再入場」と調べてみたら、「チケット購入当日じゃなくても再入場無料」という情報を見つけてびっくり!
え?本当?お得過ぎない?これはどういうことなんだろう??と思い詳しく調べてみました☆すると、メイン水槽のサンシャインラグーンにまつわるある出来事が浮かんできました…。
サンシャイン水族館の太っ腹キャンペーン!1年間再入場無料
詳しく調べてみると…「期間限定で、チケット購入から1年間、そのチケットを持参したら1度だけ再入場できる」という内容のものでした。2017年の11月8日からスタートしたキャンペーンです。
別の日にもう1回再入場出来るということは、1回無料で入館できるということですよね!通常大人1人2,200円、子供1人1,200円かかるので、それが丸々浮いたカタチになるわけです。水族館側にはメリットがないように思える程の驚きの太っ腹キャンペーンです☆
期間限定っていつまでなんでなんだろう?と思い、さらに調べてみると、「水槽が通常の展示状態に戻るまで」とありました。ん??元の状態???ここで私はようやくサンシャイン水族館であったある事故のことを思い出しました。
かなりニュースになったので覚えている方もいらっしゃるかもしれませんが、サンシャイン水族館では2017年にメインのサンシャインラグーン水槽の魚が大量死する悲しい事故があったんです。
1年間に1度だけ再入場無料の理由は悲しい事故
事件が起きたのは、2017年11月8日の朝でした。巡回の警備員さんがいつものように館内の見回りに行くと、ラグーン水槽のほとんどの魚が亡くなっていたそうです…。
前日の夜は変わりなかったそうなので、突然の出来事に発見した警備員さんはさぞびっくりされたことでしょう。毒物でも混入されたのではと私だったらパニックになっちゃいそうです。
翌日11月9日には安全性が確認されて通常営業再開となったんですが、この水槽の魚の実に94%が亡くなってしまい、魚がいっぱいの状態のラグーン水槽をで見せることが出来なくなってしまったんです。
そのことを申し訳なく思ったサンシャイン水族館が「せっかく見に来てくれたのに申し訳ない、次来るときはもっといい状態できっと見せられるから、もう1度水族館に足を運んで下さいね」というお詫びの気持ちを込めて行ったのが、この1年間の再入場無料キャンペーンなんです。
この事故で亡くなったのは24種、1,235匹で、生き残ったのはわずか26種73匹だったそう…。
トラフザメ・ヒョウモンオトメエイなど、あまり動かない比較的大型で強い魚は生き残ったようですが、小型でよく動くトビエイやタカサゴ類などの魚は酸素をたくさん必要とするので、多く亡くなってしまったみたいです。
大量死の原因はなんだったの?
前日に一部の魚が「白点病」という身体に白い斑点が現る病気になったので、病気を治す薬剤を投入し、薬の効果を高めるために糞などの不純物を取り除く装置を停止したことがそもそものはじまりでした。
白点病も放っておくとエラが炎症を起こして呼吸困難になったり、他の魚に感染して大量死につながる怖い病気です。この病気を治そうとしたのが裏目に出て起きたのが今回の事故です。
薬の効果を高めるために停止した糞などの不純物を取り除く装置には、酸素を供給する役割もあったそうなんです。他にも酸素を供給する装置はあって動いていたそうですが、たくさんの魚にその装置1つでは、酸素の量が足りなかったんです。
もうお分かりですよね、そう、この事故の原因は、水槽内の酸素不足だったんです。
普段酸素の大切さや有難さって当たり前すぎてあんまり感じる機会はないですが、人間もたとえば満員のエレベーターの中に長時間閉じ込められたら、きっと酸欠になって倒れちゃいますよね。人間と同じく、魚にとっても酸素は欠かせないものなんです…。
この大量死について管理不足だなどたくさんのバッシングがあったようですが、水族館側はそれらを真摯(しんし)に受け止めて1年間再入場無料というカタチで精一杯の誠意を見せ、再発防止に努めると発表しています。
亡くなったお魚たちを思うととっても悲しいですが、毎日大事にお世話をしていた飼育スタッフの皆さんの気持ちを思うとさらに胸が痛いです。
サンシャイン水族館の飼育スタッフさんはラグーン水槽の目立たない小さなお魚の紹介ポスターを手書きで作って掲示するなど、全てのお魚を分け隔てなくとっても魚たちを大事にしていたそうですよ。
今回の事故を戒めに、もう2度とサンシャイン水族館でこのような事故が起こらないことを祈ってます☆
現在も再入場キャンペーンはやっているの?ラグーン水槽はどうなった?
これだけたくさんのお魚が亡くなったら、元に戻すには相当の年月が必要なんじゃなかろうかと思いますよね。
でも、事故があった1か月後の1月9日には事故に伴い中止していたラグーン水槽での水中パフォーマンスやエサやり体験が再開されているので、かなり元の状態に近づいたと思われます。
こちらの動画は2017年1月18日のラグーン水槽の様子です。
たくさんのお魚が元気に泳いでる姿にホッと一安心です♪わずか2か月でほとんど元の状態に戻すとは、さすがですね!きっとスタッフの方々の熱い思いと並々ならぬ努力の賜物でしょう☆
正確にいつまでこの無料キャンペーンが行われたのかは不明ですが、今現在は水槽復旧しており、再入場無料キャンペーンは終了していて当日のみの再入場となっています。残念なような気もしますが、またお魚いっぱいのキレイなラグーン水槽を見られるのは嬉しいですね♪
サンシャインラグーン水槽の魅力に迫る!
1年間の再入場無料キャンペーンは終わってしまいましたが、サンシャインラグーン水槽はお金を払ってわざわざ見に行く価値のある魅力たっぷりの水槽です♪そんな復活したサンシャインラグーン水槽の魅力をじっくりご紹介していきますよ~☆
サンシャイン水族館に行ったことがある人ならば、友達に「サンシャイン水族館どこがよかった?」と聞かれたらおそらく「ラグーン水槽が大きくてキラキラしててすっごいきれいだったよ!」と答える人も多いと思います。
でもこの大水槽、実は水量240トンしかないんです。240トンって言われても…って感じですよね(笑)学校の25mプールの水量が大体540トンなので、学校のプールの半分ぐらいの水量といえばちょっと想像しやすいでしょうか。
水族館でいうと八景島シーパラダイスの大水槽の水量は1,500トンなので、大水槽にしてはかなり小さいのが分かりますよね。
それもそのはず、最初にご紹介した通り、サンシャイン水族館は池袋のど真ん中にあるビルにあるコンパクトな水族館なので展示できるスペースが限られてしまっているからなんです。
スペースが狭いので他の水族館のようにお客様をびっくりさせるような巨大な水槽は設置できなかったのですが、お客さんに見た目以上に「大きい!すごい!!」と思わせる水槽の設置に成功しました♪
このラグーン水槽を設計したのが、水族館の魔術師・中村元(なかむらはじめ)さんです。数々の有名水族館をプロデュースしている、この業界では知らない人のいない超有名人なんですよ!
中村元さんの作る水族館の魅力ついては中村元が魅せる北の大地の水族館こと山の水族館の展示と水槽で詳しくご紹介したので、是非チェックしてみて下さいね☆
中村元さんは設置場所が狭い・暗い・柱が邪魔という問題を持ち前の才能と手腕で見事クリアして、サンシャイン水族館を代表する目玉のラグーン水槽を見事作りあげました。一体どのような仕掛けで問題解決したのでしょうか?
サンシャインラグーン水槽のトリックを暴け!
キレイな水槽の魚たちをただ眺めるのも楽しいですが、たまには違った視点から水槽を見るのも面白そうです☆宝探しとかかくれんぼとか、子供は大好きですよね~。このラグーン水槽のトリックを子供と一緒に見破ってみませんか♪
意外と魚を見るより楽しくて、子供が夢中になって水槽から離れなくなってしまうかもしれませんよ(笑)中村元さんが仕掛けたラグーン水槽のトリックは3種類です☆しっかり覚えて実際行ったときに探してみましょう♪順番にご紹介しますね~。
- 広く見せるための3つのトリックとは
設置場所が狭いというのは物理的な問題でどうしようもないですよね。そこで使われた技法が遠近法です☆小学生のときに習いましたよね(笑)遠いところを小さく浅く、近いところを大きく深く見えるようにしたそうです。
そうすることで水槽に奥行が出てすごく広く見えるというワケですね!水族館の魔術師、さすがです☆具体的には、
- 水槽内の砂の量や岩の色を前後で変えた。(砂は手前は多く、後ろは少なく盛り、岩は奥の岩を黒く手前を明るくした)
- 水槽の前の通路を1段低くした。(お客さんが水槽を見上げるような設計にすることで深さと広さが感じられるようにした)
- 水槽をまっすぐではなく湾曲させた。(それによって端がどこにあるのか分からないようにした)
そうです☆子供と一緒にこの3つを確認してみましょう♪
- 明るく見せるための2つのトリックとは
ラグーン水槽は南国の明るい海をイメージした水族館目玉の水槽です。目玉と思われるような印象的な水槽にするためには、ぱっと見たときにサンシャイン=明るい!と思わせる必要がありました。
水族館名にふさわしい明るい水槽にすべく、何をしたと思いますか?想像できる方もいらっしゃるかもしれませんね♪
単純ですが砂の色を白くしたそうです。確かにグレーや黒っぽい砂と白い砂では水槽の印象は全然違いますよね☆せまいビルの中だからこそ、この白さが際立つのかもしれません♪
さらにガラスのかわりに厚さ13㎝もの3枚重ねのアクリルを使用することで透明感をアップさせてより明るく見せることに成功したそうですよ☆ガラスよりも重ねたアクリルの方が透明だなんて、はじめて知りました!勉強になります(笑)
- 柱をなかったことにするトリックとは
水槽内には構造上どうしてもなくせない柱が2本ありました。柱があったらやっぱり圧迫感で狭く感じちゃいますよね。中村元さんはこの2本の柱を擬岩と照明を用いてなかったことにしてしまいました!
よ~く目を凝らしたら柱がどこにあるのか見えてくるかも☆がんばって見つけてみたいですね♪
中村元さんは目の錯覚を利用したこれらの仕掛けによって、ラグーン水槽を実際の2倍ぐらいの大きさの水槽にみせることに成功したそうです。
1つこの水槽の欠点は、ダイバーさんが水槽の奥に行くと異常に大きく見えてしまうことだそうです(笑)裏を返せばそれだけ遠近法が成功しているということですよね☆
ちなみに現在は水槽が狭いということを気付かせないように、ダイバーさんたちは奥の方に立たないようにしているそうですよ(笑)気を付けてその動きを見ていると面白いかもしれません♪
サンシャインラグーン水槽でのパフォーマンスについて
トリックを見破った後はお魚たちにも注目していきましょう♪ラグーン水槽では毎日定期的に2つのイベントが行われています。開催時間をしっかりチェックして、ラグーン水槽を2倍も3倍も楽しんじゃいましょ~☆
ダイバーさんの解説がきける!水中パフォーマンス
パフォーマンスの時間になったらラグーン水槽の前に行けば観られるので、お手軽で嬉しいですよね♪入館したら本日の開催時間をチェックして時間に合わせて水槽前に行きましょう☆
1日7回程、1時間~1時間半間隔で開催しているので、水族館滞在中に1回は観られそうですね。このパフォーマンスではダイバーさんが水槽の中に入り魚たちに餌をあげます。魚たちの勢いのすごいこと(笑)
魚にエサをあげながらダイバーさん自ら水中マイクで魚の解説もしてくれます♪サメに触ったり凶暴なウツボを操ったりする手練れのダイバーさんの様子は見物ですよ~☆
ダイバーさんはクリスマスにはサンタクロースの恰好に変身するそうです。是非クリスマスにも訪れてみたいですね♪
飼育スタッフ気分が味わえる!サンシャインラグーン水槽エサやり体験
スタッフさんの解説を聞きながらラグーン水槽のお魚たちにエサやりが出来るので、飼育スタッフ気分が味わえます☆さっき見てた魚たちが自分からエサを食べてくれてる~♪と思うと、なんだか嬉しいですよね。
バックヤードから水槽の上に行き、水槽に餌を落とします。普段は入れないバックヤードに入れるのも何だか優越感というか特別感が味わえていいですよね~♪こちらは1人300円の有料体験になります。
チケットは先に受付横の窓口で購入、開催時間にラグーン水槽前に集合なので、参加したい方は忘れず申し込みをしましょう。チケットがないと時間にラグーン水槽前に行っても参加できないので要注意です☆
もう1つサンシャイン水族館で1日2回開催されている水族館の裏側が見られる「探検ガイドツアー」ではえさやり体験は出来ませんが、ラグーン水槽を上から見ることができますよ♪こちらも飼育スタッフさんの解説付きです☆
【水中パフォーマンス】
毎日開催、1日約7回
※詳しい時間は公式HPでチェック
料金:無料
場所:ラグーン水槽前
【エサやり体験】
毎日開催、1日1回、定員20名
※詳しい時間は公式HPでチェック
参加費用:1人300円
所要時間:約20分
集合場所:ラグーン水槽前
受付:チケット売り場横
サンシャインラグーン水槽の生き物たちを一部ご紹介
サンシャインラグーン水槽には約50種類とたくさんのお魚がいるので全部は紹介しきれませんが、私が気になったお魚だけすこーし紹介しますね☆サンシャイン水族館に行ったら是非探してみて下さい♪
- ヒフキアイゴ
写真右上の魚がヒフキアイゴです☆黄色い身体に白黒のシマシマの顔、チャーミングなとがった口が目印です。体長25㎝ぐらいなので、30㎝物差しぐらいの大きさと覚えておいたら探しやすいですね☆
日中は黄色いのに、夜寝ているときは茶褐色になるというちょっと変わったお魚です。
西太平洋に生息していて、観賞用の熱帯魚としても人気なんだそうです♪カラフルで可愛らしい見た目ですが、実はトゲに毒がある魚です。キレイなバラにはトゲがある…ならぬキレイな魚にはトゲがある、ですね~(笑)
- オグロトラギス
クリーム色黒い斑点があるの身体に黒い尻尾が特徴の体長20㎝ぐらいのお魚です。オグロトラギスは漢字で書くと「尾黒トラギス」です☆尾が黒いトラギスと記憶しといたらいざ水槽を前にしたときにパッと名前が思い出せるかもしれませんよ☆
明るいサンゴ礁の海ではちょっと目立ちにくい一見地味なお魚ですが、よ~く見るととっても愛嬌があります♪オグロトラギスを発見したら、目に注目してみて下さい。ヤギみたいに一本線に見える横長の目をしていて何ともチャーミング☆
じ~っと見てたらいつの間にかその独特な魅力に魅了されてオグロトラギスの大ファンになっちゃってるかもしれません(笑)
サンゴ礁のある浅瀬に生息していて、沖縄の海でよくみられるそうですよ。水槽の中では海底でじっとしていることが多いので、探してみましょう♪
- ヒョウモンオトメエイ
黒色のヒョウ柄をしたお魚です。海に住むヒョウモンオトメエイは動物のヒョウなんて見たことがないはずなのに、同じヒョウ柄をしているなんて自然の神秘を感じますね☆小学6年生の平均身長と同じ約140㎝と大きく目立つので、すぐ見つけられますよ♪
2017年のラグーン水槽大量死の際生き残ったツワモノです。サンゴ礁の砂地に生息しています。ヒョウモンオトメエイに限らずエイって下から見ると人間の顔みたいに見えてすごく可愛いんですが、目に見える部分は実は鼻なんだそうです(笑)
私が気になった3種類をご紹介しましたが、ラグーン水槽の中には他にもたくさんの種類のお魚がいて水槽横に紹介パネルがあります。自分のお気に入りを見つけてよ~く観察したらきっともっと楽しめますよ♪
まとめ
- 2017年11月のラグーン水槽魚大量死の事故のお詫びで、1年以内再入場1回無料のキャンペーンが行われた
- 本来の水槽の状態に戻るまでの期間限定
- サンシャイン水族館の1年間再入場無料キャンペーンは現在は終了している
- 中村元プロデュースのサンシャインラグーン水槽には魅力的に見える仕掛けがたくさん
- サンシャインラグーン水槽では水中パフォーマンスとエサやり体験も楽しめる
- 約50種類のお魚たちの中から自分のお気に入りを見つけてよく観察してみよう
1年間の再入場無料キャンペーンは終了してしまいましたが、元通りのキレイなラグーン水槽がまた見られると思うと嬉しいですね♪
ラグーン水槽の他にもサンシャイン水族館には見所がたくさん!さらにお土産もとっても充実しています。定番お菓子やぬいぐるみはもちろん、人気キャラクターのうさまるとのコラボ商品やカワウソグッズも要チェックですよ~☆
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