富士急ハイランドといえば、FUJIYAMA、ド・ドドンパ、高飛車、ええじゃないかの四大コースターをはじめとする絶叫アトラクションが有名です。
今回は、その中でも世界に誇れるジェットコースター、”ええじゃないか”に乗車するための料金や待ち時間、混雑状況などを紹介します。
「ええ~!そんなの怖くて乗りたくない!コーヒーカップとかのんびりしたやつがいい!」という方も、「そういうの大好き!なんならシートベルトいらない!」という命知らずな方も、読み終わる頃には、富士急ハイランドに行きたくなっていること間違いなしですよ!
ジェットコースター”ええじゃないか”
引用先:富士急ハイランド公式HP
鉄の細い柱の両脇に付けられた足場のない椅子に座らされ、シートベルトも下りて準備が整った出発前。これからどんな風に私の身体は無重力の海に投げ出されるのだろう。
するとスピーカーから流れる「ぐるぐる回るけどええかな~~?」の声に「ええじゃないか~!」と乗客が応え、『ええじゃないかええじゃないか』の祭囃子(まつりばやし)。とてもジェットコースター乗り場での光景とは思えません。
そうかと思えば、後ろ向きに出発。私の知っているジェットコースターとはまったく違います。
そんな、始まりから一筋縄ではいかない”ええじゃないか”とはいったいどんなアトラクションなんでしょうか?
”ええじゃないか”は日本初、世界で二番目に造られた〇〇コースター!
キャッチコピーは『前後左右、東西南北、驚天動地(きょうてんどうち)の大回転』。なんとも大げさ・・・いやいや、恐ろしいですね。でもこのキャッチコピー、大げさでもなんでもないんです。
その理由は、”ええじゃないか”が日本では初めて、世界では二番目に造られた四次元コースターだからです。
四次元コースターとは、走るレーンの方向やコースの作りに沿って回転させていたこれまでのジェットコースターに、座席だけの独立した回転を加えたものです。
野球で例えると、まっすぐのストレートと左右に曲がるカーブだけだった投球に、ストンと落ちる縦回転変化のフォークボールが加わったようなイメージですね。
造られたのは世界で二番目ですが、総回転数14回転というギネスに認定された世界一の記録を持っています。
想像してください。時速120kmを超えるスピードで縦に横に右へ左へ、強い向かい風にくるくると転がされるわけです。宇宙飛行士にでもならない限り、日常では絶対に味わえない体験ですね。
とっても愉快な名前の由来は?
”高飛車”や”鉄骨番長”といったユニークなネーミングが楽しい富士急ハイランドのアトラクション。
その中でもひときわ変わった”ええじゃないか”という名前を聞いて、歴史好きの方はこう思いついたのではないでしょうか?
「はは~ん!江戸時代末期に『ええじゃないか』と叫びながら人々が踊る民衆運動からきているな?町から町へ人が列を作って歩く様子を、ジェットコースターのお客さんに見立てて名づけたに違いない!」
いいえ、違います。
その由来は、これまで味わったことのない、縦に横に右へ左へとめちゃくちゃな動きであちらこちらに振り回されて、「もうどうなってもええじゃないか!」という乗客の気持ちを想像して、職員の方が名づけたそうです。
アトラクションで有名な富士急ハイランドがそこまでの名前を付けるなんて、よっぽど自信があるんですね!
名前は変わってるけどプロフィールは普通?
富士急ハイランド公式HPのプロフィールを見てみましょう。
- 開 業 :2006年7月19日
- コース全長:1,153m
- 最高部高度:76m
- 最高速度 :時速126km
- 所要時間 :約2分
- 身長制限 :125cm~200cm
- 年齢制限 :64歳まで(小学生未満のお子様には中学生以上の同伴が必要)
名前はとてもユニークで特徴的ですが、そのプロフィールは意外と普通なんです。
最高速度の時速126kmは、同じ富士急ハイランドで1996年に造られたFUJIYAMAの最高速度時速130kmにも負けています。10年前に造られたものより遅いとなると、速度に関しては物足りないと言えます。
でも、そんな高さや長さやスピードなんてありきたりな物差しで”ええじゃないか”のすごさを測ることはできません。
”ええじゃないか”の評判は?
怖くておもしろかった!! #富士急ハイランド #ええじゃないか pic.twitter.com/D1N1vhvNa6
— じゅん (@junjun41) October 20, 2019
のんきな名前に似合わず、「怖い」と評判の”ええじゃないか”。その口コミを集めてみました。
- 足がブラブラしていて、体を揺さぶられるのでコースターのなすがまま
- これまで乗車したコースターの中で、トップレベルの怖さ
- 足が踏ん張れないので怖さ倍増
- 並ぶ価値は十分にあると思います!
- 絶叫系で有名な富士急でも一番怖くて一番面白い!
- 体験後は目が回ってフラフラです…。
- 絶叫好きにはぜひ乗っていただきたいアトラクション
- 後ろ向きが恐怖…!
- 回る、回る、回る
- あまりの衝撃で、安全バーに顔や肩をゴンゴンぶつけて痛かった
- 空中に放り出されたみたい
- 後ろ向き出発なので一番前はなんてことないですが、一番後ろは引きずられ感が半端無く、ふりまわされるし浮きます
- もう何が何だかわからない
みなさん、「怖い」「面白い」という評価ばかりでした。他のジェットコースターとの大きな違いは、足場がないことと、後ろ向きで出発することですね。
いろいろな感想がありますが、本当においしい物を食べた時にはただ「おいしい」という言葉しか出ないのと同じように、最後の「もう何が何だかわからない」という感想が一番しっくりくるのかも知れません。
少し変わった感想もありました。
昼は地面すれすれ、鉄骨スレスレを通るスリリングがあり、暗くなるとどこを走っているのかわからない
というものです。なるほど、足場のない四次元コースターと世界一の14回転が合わさった”ええじゃないか”ならではの感想ですね。暗くなってからの体験は、薄ぼんやりとした夕暮れをさまよう流れ星のように、まさに宇宙を飛んでいる気持ちになることでしょう。
昼と夕方でまったく違う顔を見せる”ええじゃないか”。「怖い」だけでなく「面白い」と評判になるのもわかりますね。
”ええじゃないか”の料金と待ち時間
”ええじゃないか”の怖さや楽しさはおわかりいただけたかと思いますが、そこで気になるのは、
「乗車料金はいくら?どれぐらい待つの?」
ではないでしょうか。どれだけ楽しくても一回乗る料金が高すぎたり、1時間も2時間も並ぶんじゃ、乗る前に疲れちゃいますよね。そこで調べたところによると、
- 乗車料金:1回2,000円(冬期料金1回1,500円※時期は1月下旬~2月中旬)
- 待ち時間:平日30~60分 休日60~120分
ちょっと、これは・・・と思うような結果が出てきました。
乗車料金を安くするには〇〇がお得!
確かに、1回2,000円なんて使ってたら、サイフの中があっと言う間に寂しいことになってしまいそうですよね。そんな方には、フリーパスがとってもお得です!
- 大人:1人 6,200円
- 中高生:1人 5,700円
- 小学生:1人 4,500円
これなら、大人も3回乗ればほぼ元を取れますね!
”ええじゃないか”の混雑する時期は?
”ええじゃないか”の平均待ち時間は120分。
- ドドンパ 100分
- 高飛車 95分
- FUJIYAMA 80分
- 鉄骨番長 50分
他の人気アトラクションと比べても長いですね。
では、具体的にどれぐらい並ぶのか、期間別で見てみましょう。
ゴールデンウィーク
主な待ち時間
さわやか御殿場486分
ドドドンパ300分以上
FUJIYAMA300分以上
ええじゃないか270分
スチールドラゴン240分
高飛車230分
FFXRライド220分
コチラレーシングカート220分
スプラッシュマウンテン200分
ミニオン190分
アドベンチャードライブ180分すごい!!混雑!!
— 中野キュー (@queuenakano) May 4, 2018
270分?つまり・・・4時間30分!やはり人気アトラクション+ゴールデンウィーク=大混雑という方程式からは逃れられませんね。
【夏休み】
ゴールデンウィークに比べれば期間に幅がある分混雑は弱めですが、お盆には入園に1時間以上かかったなんて話も。どうしても行くなら、帽子や水分など熱中症対策は必須です。
尚、7月中旬から下旬にかけての平日は、梅雨シーズンで予定に組み込む方が少ないので意外に空いていますよ。
入園無料になった #富士急ハイランド
絶叫のイメージが強いですが、まるで上空や湖面すれすれを飛行したような感覚で富士山の四季が楽しめる「富士飛行社」や、最近はスタバもできたんです。
夏休みも終わって、今なら涼しいし、ちょっと混雑を避けられていいかも!https://t.co/nZfaBVCnUw#富士急 pic.twitter.com/87CczxUTNs
— ぐるたび編集部 (@gnavi_gurutabi) October 2, 2018
【年末年始】
大みそかにカウントダウンライブがあるので夜は混みますが、寒いせいかアトラクションは空いています。ただ、気温が低すぎる日は凍結して午前中は休止になることもあるので、午後からがいいですね。
本当に寒いので、防寒バッチリで行ってください。
https://twitter.com/M0caL0ve/status/948070459484131328?s=20
【その他】
2月末から3月にかけて卒表旅行で訪れる方が多いです。日にちが合うなら、春休みが終わってゴールデンウィークに入る前の4月中旬までが狙い目です。
https://twitter.com/FUMIYA_FIX/status/1113754176205406208?s=20
混雑する時間帯は?
どの曜日も、お昼前の午前11時頃から混み始めるようです。朝一番に入園した方と、開園してから入ってきた方たちがちょうど合流する時間にあたるからでしょう。
その後は午後4時頃から落ち着き始めます。平日の閉園時間が午後5時、土日が午後6時なので、帰る方が出始めるからでしょう。
なるべく混雑を避けて乗るには?
上記のように、時期のよっては3時間待ちも当たり前な人気アトラクション。でも、待ち時間を1分でも短くしたいのが人情ですよね?そこで待ち時間のロスを少なくする方法を調べてみました。
【開演前に並ぶ】
どのアトラクションにもいえますが、早く並ぶに越したことはありません。自家用車で向かう方なら、公共交通機関の方より時間の制限がない分、断然有利です。あんまり朝早いと眠い?”ええじゃないか”に乗れば、眠気なんてすぐに吹っ飛びます!
【並ぶ場所にも注意!】
せっかく朝早く家を出て開演前から入り口で待ったのに、”ええじゃないか”の場所に着くまでに時間がかかって後から来た人に先を越されたら、とっても悔しいですよね?そこで、”ええじゃないか”に一番近い入り口をご紹介します。
引用先:富士急ハイランド公式HP
右上の赤いピンの刺さっている場所が”ええじゃないか”のエリアです。その右手にある黒い○で囲まれた第二入園口がもっとも近い入り口です。
これであとはゲートが開くのを待つばかりですね。
【事前の準備でロスをなくす】
朝早く起きた甲斐もあって一番前に並べましたね!
決してズルをしているわけじゃないんです。その人たちは、事前に公式HPのE‐TICKETSのページでオンライン顔登録フリーパスを購入していたんです。パソコンかスマートフォンで前もって購入することで、なんと開園15分前に入場することができるんです!
さらに、お金がかかっても待ちたくない!という、時は金なり主義?の方には公式HPで購入できるスマート絶叫優先券をおすすめします。こちらを購入すればほぼ待ち時間なしで楽しめちゃいますよ!ただ、料金が時期によって変動するので必ず事前にチェックしてくださいね。
まとめ
- 日本で初めて、世界でも二番目に造られた四次元コースター
- ”ええじゃないか”はスタートから今までのアトラクションとは違う
- 名前の由来は「どうなってもええじゃないか」から名付けられた
- 総回転数14回転はギネス記録
- 乗車料金は1回2,000円。複数回乗るならフリーパスが絶対にお得
- ゴールデンウィークや夏休みはすごく混む
- 4月中旬の平日と、年末年始が空いている
- 午前11時までと16時以降がおすすめ
- 開園前に第二入園口に並ぶのが一番の近道
- オンライン顔登録フリーパスやスマート絶叫優先券を事前に購入して、待ち時間を短縮する
- 混雑状況を把握して時間を有効につかう
これまでのジェットコースターの常識とは、何もかもが違う魅力を持った”ええじゃないか”。あなたも今すぐ乗ってみたくなったんじゃないですか?
え?明日は学校も仕事もある?そんなことはいったん置いておいて、楽しんでみたらええじゃないか!