突然ですが、皆さんサーモンは好きですか?サーモンといわれると、お寿司やお刺身などの生の状態がまず頭に浮かびますよね。
私の頭に浮かんできたのは…やっぱりお寿司ですね~!回転寿司などに行くと絶対に食べますもん(笑)子供からの人気もあるので、家族みんな一皿ずつはサーモン食べてるんじゃないかな?ってほどです★
一方、焼いたりフレーク状にされたものは、サケやシャケと呼ぶことが多いですよね。お弁当を作っているから毎日のように見てる!なんてママもいるのではないでしょうか。
ではサケとサーモンの違いって一体何なんでしょうか。意外と考えたことがないですよね。
単に生で食べるか火を通すかの違い?それとも別の魚なの?う~ん。とっても興味がわいてきました!…が、そもそもどうしてこんなことに関心を持ったかといいますと、北海道で見つけてしまったんですよ~!とっても面白そうな、ちょっと変わった水族館を★
その名も標津サーモン科学館。ここは日本一のサケの水族館なんです。サケについてだけではなく、産卵の様子や稚魚の放流などサケ博士になれるであろう知識であふれています♪
図鑑で見るのとは一味も二味も違う!子供の好奇心を満たしてくれる標津サーモン科学館についてご紹介します★
そもそもサケとサーモンって違うの?
標津サーモン科学館の紹介の前に、冒頭で気になっていたサケとサーモンの違いについてご紹介します。これでお出かけ前の豆知識はバッチリです★
実は、サケとサーモンは違う魚なんです。同じ魚で調理法が違うだけでしょ?なんて思っていた数時間前の自分が恥ずかしい(笑)でもこんな知っているようで知らないこと、子供に対しては知恵という名の武器になりますよ!ママこんなこと知ってるんだよ~!というアピールにも、子供の好奇心をくすぐることもできちゃうんですから★
生物学上は~、とか学術上は~、とか話しても子供にとってみれば「???」って感じだと思います。もちろん正確な知識を教えることは大切なこと。ですがまずは興味をもってもらわないとなかなか子供にこっちを向いてもらうのは難しいですよね。
しかもここに「マス」という魚も絡んでくるのでもう大変(笑)サケとマスでは明確な違いはないようなので、今回はマスさんにはちょっと我慢してもらいましょう(笑)
子供に説明した時にわかってもらえるようにさらっと紹介すると…
サケは日本の川で生まれて、大きく育つために海に行きます。そして数年かけて海で成長して大人になると、ふるさとの川に帰ってそこで卵を産むのです。里帰り出産ってやつですね!サケも色々大変なのかな(笑)
この過程をサケは繰り返しているのですが、海で大きく育ったサケの一部が私たちの食卓へと運ばれてきます。
一方、サーモンとして出回っている魚…そのほとんどが実はニジマスという魚なんです。正確には、ニジマスを品種改良したり養殖場で育てて出荷したものをいうそうですが、子供にはニジマスで大丈夫でしょう♪
ニジマスについてはこちらの記事でも紹介していますが、アメリカからやってきた魚なんです。日本で生まれたサケと違うポイントですね★
食卓にサーモンとして出回るほとんどが輸入か、養殖場で人間の手によって育てられたものなので寄生虫などの心配が少なく、生でも安全に食べられることからお寿司などでよく使われています。
他にも生物学的な所見や学術的な見方、はたまた地域差などたくさんの定義があるようですが、最近の漁法や養殖の技術の進歩からサケ科としての定義の線引き自体があやふやになってきているようです。
実際、この標津サーモン科学館も「サーモン」という名前を使っているくらいですから、サーモンという呼び名がかなり浸透しつつあるんでしょうね♪
なので、子供に教えるときは簡単に「サケは日本の川で生まれて海で育ったお魚で、サーモンは外国から来たお魚で人間に育てられたり運ばれたりしてるんだよ」って教えてあげるとなんとなく子供でもわかってくれそう♪
豆知識が身についたところで、標津サーモン科学館についてご紹介します。皆さんの知らないサケの秘密がまだまだわかるはずですよ★
子供に伝えたい北海道標津サーモン科学館の魅力☆
ついついサケのサーモンの違いについて語ってしまいましたが、気になっていたことがわかってとってもスッキリしました〜!日常で生まれる疑問は子供にも刺激になるので、積極的に親子の会話に取り入れるといいかもしれませんね★
ついでにママの頭の刺激にもなって一石二鳥ですね♪子供との時間は頭をやわらか~くして色々なことに付き合ってあげることも大切です。小さい時のわがままも少し大きくなった時の生意気さも、やわらかい頭で寄り添ってあげましょうね♪
さて、本題の標津サーモン科学館ですが「日本一のサケの水族館」のうたい文句にある通り、サケの展示数は日本で一番なんです。サケに特化した水族館ってたしかに初めて聞きました★そんな場所があるって知ってること自体がもうすでに豆知識状態ですよね(笑)
標津サーモン科学館では、サケの生態や人間にとっての食文化までいろいろな視点からサケについて学ぶことができます。メインを張る大きな海水の水槽では世界中のサケ科の魚が見られますよ★本当にたくさんの種類が泳いでいるので、解説を見ながらキョロキョロしてしまいそうですね!
大きな水槽ですが子供たちが近くから見えるように小さな階段が2か所設置されているので、子供を段の上に立たせてあげると水槽に手を付けて間近に見ることができるんです♪これは子供連れにはうれしいですね~!
またメイン水槽よりは小さいですが3つの水槽が並んでるエリアでは、日本の食卓に上がるサケなども展示されていますよ★
また、館内にはスライドビデオでサケの一生についてを上映する「サケ映像室」があったり、資料などが置いてある「サケ談話室」などの科学館的要素もあり、まさにサケづくし★
しかしこの「スライドビデオ」っていうのがたまりませんね(笑)全体的にこの標津サーモン科学館に漂うのは昭和感。パソコンやスマホなんかでチャチャっと調べることができるこの時代に、談話室の資料でサケについて学ぶなんて、もしかしたらここに来ないと一生しないんではないでしょうか。
なんとも昔ながらのこじんまりとした感じですが、水槽の設備はとっても素晴らしく、展示法などからもサケに対する情熱が伝わってきます。解説を楽しんで読むことができるようになっているので子供に親しみを持ってもらいやすく、館内の方も親切な方ばかりなので、地方から行くと地元愛まで感じられそうですよ♪
そしてほかにも大注目の見どころが★詳しくは下の記事をご覧ください!
→標津サーモン科学館のチョウザメが指パク!?北海道の体験!←
見どころは他にも☆魚道水槽で北海道に帰ってくるサケが見られる?!
魚道水槽…なるで聞きなれない言葉ですよね。正直なんて読むのかすらわかりませんでした(笑)でも直感的に読める「ぎょどうすいそう」で間違いありませんでした★うーん、私が知らないことはまだまだたくさんあるんだろうなと改めて思いますね~!
標津サーモン科学館では、魚の泳ぐ通り道を水槽として見ることができます。それがこの魚道水槽なんですが…これがまたすごい迫力なんです!
この魚道水槽は数か月間、近くを流れる標津川とつながるんだそうです。水槽が水路の役割を果たしているなんてすごい発想ですよね★季節によってここを通る魚は違うそうで、自然をまるごと実感できるような作りになっています。
2〜8月はシロザケの稚魚、ヤマメ等の群泳が見られるそうなんですが、稚魚とは魚の赤ちゃんのことで自然に泳いでいる姿を観察できるのもここならではなんです♪
シロザケは、私たちがよく食べる焼き魚なんかになっている種類のサケなので、その赤ちゃんが一生懸命泳いでいるとなると、子供よりも私たち親の方がジーンと来てしまうかもしれませんね(笑)
9〜10月はシロザケ、カラフトマス 、サクラマスの泳ぐ姿が見られますが、このサケやマスは今までいた海から自分が生まれた川へとこの時期に帰ってくるのだそう。生まれた川へ帰ってくることを遡上(そじょう)といい、この地域そしてこの季節ならではの風物詩にもなっています。
サケたちが生まれた川に帰ってきてくれたら、この地で産卵をしてその赤ちゃんが海へ渡りそこで大きくなる、そしてまたその赤ちゃんが大きくなってここに帰ってくる。そんな命のサイクルがここでできているんです。
11月にはシロザケの産卵行動も観察できるようになります。魚の産卵行動なんてなかなか見られませんよね~。なんだか学生の時に生物の授業でやったようなやってないような…この辺は意外と大人の方が興味津々(笑)解説を見たり観察したりする人も多いそうです。
1日に1~3回ほど産卵が見られるチャンスがあるようですが、なかなか人間が完全にコントロールできるものでもないのでラッキーな人は見られるかもしれないですね★
サケたちが必死にバシャバシャと水に逆らって泳ぐ姿は子供たちの視線をつかんで離さないかもしれませんね。こういう迫力のあるものって、子供は口をポカーンとあけてしばらく見入ったりすることがありませんか?(笑)
解説が自分でまだ読めないくらいの子供なら「このお魚さんは今から生まれたところに頑張って帰っている途中なんだよ~」と教えてあげてください。きっと子供の心にサケの一生懸命さが伝わると思いますよ♪
サケの遡上を手助けすることで、サケがこの町に帰ってきたくなる環境を作っているのでしょう。サケを守ることがこの町にとってとても大切なことだということなんですね~。
稚魚コーナーではおなじみのいくらも☆サケの赤ちゃんが可愛い!
魚道水槽で産卵を見られなかった人も、安心してください♪この標津サーモン科学館では稚魚コーナーがあり、そこでは時期にもよりますがサケ科の魚の卵も観察することができますよ~!
サケの卵…ってことはイクラ?!そうです。あのイクラです(笑)でもここで展示されているイクラは私たちが想像するあのイクラとはやっぱり少し違います。薄いオレンジ色の、少し神秘的な何とも言えない命を感じる色をしています。
展示されているのは食用のイクラとは違い、この標津サーモン科学館で人工授精された受精卵なんです。最初は透明ですがだんだん目が出来てきて…などと、経過を観察しているようですよ♪
その卵から産まれてきた小さな稚魚も展示されているほか、多い時では20種類の魚の稚魚を見ることができます。
10月~11月と2月~3月には運が良ければ、卵から小さな命がふ化する瞬間が見れるかもしれません★きっと神秘的な瞬間ですよね~!子供にも見せてあげると、特別な思い出になりそうです♪
ぜひこの時期を狙って行ってみたい!という方もいると思いますが、遠方からのお出かけでしたらおすすめは10月~11月です♪車でのお出かけだととっても気持ちのいいドライブができますよ~!
遠方からのお出かけにならあえて2月~3月は狙わなくてもいいかも?と思います。なぜならこの標津というところ、雪は北海道にしてはそれほど多くはありませんが、冷え込みは厳しいです。
北海道外から飛行機で行ってレンタカーを借りての北海道旅行なんていう予定は冬はやめておくのがベターです。雪道に慣れている人が運転するなら問題ないかもしれませんが、慣れてないとなると危ないですしね~。
冬の寒さも北海道の醍醐味!って方も子供連れなら万全の寒さ対策が必要ですよ~!アクセス方法は別の記事で紹介しますね★
稚魚の放流を体験☆小さなサケの赤ちゃんの旅の始まり
引用先:標津サーモン科学館公式ブログ
標津サーモン科学館では、季節と魚の生態の流れに沿った展示方法でサケについて学ぶことができるということがわかってきましたよね♪人間とのかかわりがとても大きいサケを守ることで、私たちの食の安全や豊かさも守られているような気がします★
この標津サーモン科学館がある標津町は、町ぐるみでサケと共存している「サケの町」ともいえる場所なんです。その中でも大きな役割を果たしているこの標津サーモン科学館では、体験学習としてシロサケの稚魚を川へと放流することができるんです♪
私たちが普段スーパーなどで見かける国産のサケのほとんどがこのシロサケです。実は日本の漁で獲られるシロサケのほとんどが、各地で行われている稚魚放流によって育ったものなんですよ~!
サケは色々な国で食用として食べられていますが、日本では特に人気の魚です。サケの数が減っていかないように、サケの成長を手助けしているんですね♪何も知らずに食べていましたが、こういうことを知ると改めて食べ物の大切さや、地域の方の想いに気づかされます。
子供ともこの思いを共有できれば、普段の食事でもたくさんの発見が生まれてくるような気がします。食べることを通して、生きることを学ぶ。これを食育というそうなんですが実践するいいチャンスになりそうですね★
たくさんの地域でシロサケの稚魚が放流されていますが、ここ標津町では町全体で取り組んでいます。放流した稚魚が大きくなって元の場所に戻ってくる確率を回帰率というのですがその回帰率がなんと日本一だったこともあるんですよ!
他の魚の漁をしているときに、シロサケの稚魚までとってしまわないように、稚魚が周辺にいる期間は目の大きい網で漁をするなどたくさんの連携をしているんです。さすがサケの町ですよね~!
また標津サーモン科学館では回帰率を上げるために、卵からふ化した小さな赤ちゃんを5cmほどまで大切に育ててから放流するそうです。
この稚魚は川に放流された後、小さい体で何とか海までたどり着き北太平洋で大きくなり4年ほど時間をかけて成長します。そして大きくなり産卵をするためにまた標津町の川に帰ってくるのです。
とっても広い海で泳ぎまわり、4年もかけて成長した後にどうやって自分の生まれ故郷に戻ってくるのかとっても不思議ですよね。人間なら確実に迷子になります(笑)
この謎はいまだに詳しく解明されていないそうなんですよ~。人間とは明らかに違う感覚を持っているような気がしますよね。もし、稚魚放流を体験する方がいたら係の方に質問してみると面白い説を教えてくれるかもしれませんよ★
稚魚の放流はサケの生態に沿って行われているので、時期がかなり限られています。…が!例年通りいけばゴールデンウィーク中に開催されることが多いみたいですよ~!これなら遠方からでもなんとかなりそうですよね♪
標津サーモン科学館の入場料を払ってさえいれば参加費は無料だというからこれは参加しないわけにはいきませんね★コップに入った稚魚をそーっと川に放してあげるだけなので小さい子供でも気軽に参加できますよ♪
「酒のグラスでサケを放流する」なんていう遊び心満載な体験も(笑)ワイングラスやジョッキーなどの酒器にサケの稚魚が入っていて、それを川に放流できるというから大人でも楽しめちゃいますね!
参加者には放流体験証明書も発行してくれるそうなので、思い出として持って帰ることができます。なかなかできない体験なので証明書なんてもらえたらますますテンションがあがりそうですね★
3日~6日のうちの3日間が多いようです♪
10:00~15:00の時間帯で随時受付(年によって変動あり)
参加費は標津サーモン科学館の入場料を支払い済みであれば無料
放流体験証明書がもらえる
公式ブログの方で詳しいお知らせが発信されていますが、遠方から予定を立てていかれる方は公式HPから直接問い合わせすることをおすすめします★
ナニコレ?!話題のいくらソフトクリーム?!
引用先:標津サーモン科学館公式ブログ
値段がいくら?ってことじゃありませんよ~!衝撃的すぎてわかりにくいかもしれませんが、あのイクラがトッピングされたソフトクリームがあるそうなんです!大丈夫です、私も衝撃を受けました(笑)
標津町の特産品の牛乳で作ったソフトクリームに、まさかのイクラとかつお節がかけられたこのインパクト抜群のスイーツは地元のテレビ番組でも紹介され、ひそかに注目の商品なんだとか。
いやこれ確かに大注目ですけど、どうしてこうなった…という気持ちが強すぎます(笑)このポスターもよく見ると状況がつかめませんよね…!関西人からするとツッコミどころが多すぎてどこからツッコんだらいいのかわかりません(笑)
ですが、口コミを見てみると意外なおいしさにびっくりしてる方が多かったですよ♪我こそは!!って方はぜひ挑戦してみてください★
まとめ
- お出かけには豆知識を持っていくのがおすすめ☆
- 子供に知ってほしい知識が満載のサケの水族館
- 館内はちょっぴり懐かしい雰囲気で親しみやすい
- 子供と一緒に楽しめる工夫がたくさん
- 迫力満点の魚道水槽で親子でサケの遡上を観察できる
- 稚魚コーナーでは時期を狙えばふ化の瞬間も見られる
- 稚魚の放流で命の大切さも学べる
- 衝撃のイクラソフトクリーム
子供から見ると、サケ=おかずみたいな感じで、魚という一つの命としてはなかなかピンとこないかもしれませんよね。でもそれでは少し寂しい気がしませんか?
ここ標津サーモン科学館で一生懸命泳いでいるサケを見ることで、日頃私たちが何気なく食べている食べ物にもたくさんの人やたくさんの命がかかわっていることを知ることができるはずです♪
子供の心の成長につながっていくように、親子で色んなことを経験してみるのもいいかもしれませんね★
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