今、スーパーやコンビニなんかでも本当によく「サケ」って見ますよね。しかもサケは、朝ご飯に食べたい焼き魚ランキング1位なんだそうです。本当に多くの人に愛されていますよね。ですが、「サケ」と聞いて、生きているサケを想像する人って、結構少ないんじゃないでしょうか?
うちの子供たちに「サケの絵描いてみてー」って言ったら、焼き鮭を描いてくれました(笑)私もサケって聞いて生きたサケじゃなくて、普段スーパーで見慣れてる切り身を思い浮かべちゃうなって思っちゃいました。
サケと聞いて思い浮かべるのは、美味しい、よく自然動物番組やニュースで見るヒグマがサケを捕って食べるなんてイメージあるんですが知識としてはそんな程度だったり…
こう見るとサケってすごく身近なのに、何も知らないですよね。千歳水族館は、サケのふるさとと呼ばれるように生きたサケが見られちゃいます。それに、サケとかかわりの深いインディアン水車なるものが見れます♪
さー、皆さんちんぷんかんぷんですよね。「えっなんでサケのふるさとって呼ばれてるの?」とか、「インディアン水車ってなんなんだ?」ってなりますよね。今日はそんな謎だらけの、千歳水族館とサケの関わりを紐解いていこうと思います☆
なんで、千歳水族館はサケのふるさとって呼ばれているんだろう?それは、サケの性質にありました。
サケのふるさと千歳水族館では、生きたサケに、しかも、野生のサケに会えちゃうんです。スーパーで切り身のサケしか見たことのない子供たちは「サケちょっと怖いな」「サケってデカ!」って反応が!それもそのはず!サケは全長約65センチにもなる意外と大きなお魚なんです。なので、実際見ると大人もびっくりすること間違いなし!
では、そんなサケ達が実際にどんな生活を送ってそこまで大きくなるのか見てみましょう♪
サケの長い長い旅の行方。「サケのふるさと」と呼ばれるカギはここにある!
サケは長ーい長ーい旅をします!サケは、河川で生まれ、海へと旅に出ます。0才の8~11月はオホーツク海、そして0才の12月~1才の5月まで北太平洋西部で冬を越します。1歳以降の6~11月の夏はベーリング海、1才以降の12~5月の冬はアラスカ湾を行き来します。
いやはや、とんでもない旅ですよね。日本の近くでうろうろしてるわけではなく、アメリカやカナダの方まで行くわけですからね。私たちみたいに、飛行機でビューンではなく一所懸命に泳いで行くわけです。
すごくないですか?私がサケのように日本からアメリカ間泳いで行って下さい、なんて言われたら、考えただけでもがくがくブルブルです(笑)サケには申し訳ないですが、私人間でよかったって思っちゃいました。
でもこうやってがんばってサケ達が泳ぐおかげで、美味しいサケが食卓に並ぶので感謝しないとですね♪
そしてサケ達は、寒い冬を越し暑い夏を絶えぬきそして生きぬき、4年経つとベーリング海から千島列島沿いに南下し、9~12月ごろになると自分の生まれた故郷の河川に帰り、卵を産みその命を終えます。
なんとサケ達は、ふるさとである日本の河川に戻ってくるんです!でもなんでサケ達は河川に戻ってこれるんでしょうか?
サケが河川に戻ってこられる理由とは
謎めいてますよね。「サケ、頭いいな」って思っちゃいました。実はこれは諸説あるんですが、生まれた川のにおいを覚えてるのが有力らしいです。
えっ匂い?どういうこと?
いままで、ずーっと謎に包まれてたんですが、最近の研究で「アミノ酸」の匂いを覚えているというのが分かったそうです!アミノ酸と聞くと匂いというより味を想像してしまうのは私だけでしょうか…旨味の匂い、一体どんな匂いなんでしょうね、人には分からないけど、サケはちゃんとかぎ分けることができちゃうんですね♪
ですがやはり匂いだけを頼りに何千キロにもおよぶ移動は無理!なので、渡り鳥のように、太陽や星の位置を利用してるとも言われてますが、やっぱりはっきりしたことはまだ分からないそうです。神秘ですね~。こればかりは、ドラえもんに道具を出してもっらってぜひサケに聞いてみたいですね♪
あっでもこの質問を子供に投げかけたらちょっと面白そうじゃないですか?「なんでサケって長ーい旅をするのに生まれたところに帰ってくるんだと思う?」って聞いたら…「ん~ん~、サケがね~地図をもってるから迷わないんじゃないかな~」っていってました。ぜひ皆さんも聞いてみてください♪子供の発想に驚かされちゃうかも!
でもすごいですよね。わたし、4年前実家のにおいを思い出してみてって言っても、思い出せそうにない…やっぱりサケ最強かもと思ってきました(笑)それにもしかしたら、子供を産むのに1番適しているのが分かっていて、これから産む子供を思ってその場所を選ぶのかな、って思うと、サケって子供思いのいいやつですよね(涙)
ではここで質問!サケが長ーい旅を終え日本の河川に帰ってくると、ニュースで取り上げられたりするんですが、見たことありますか?そのニュースで「今年もやってきました。サケの遡上!」みたいな感じのを…
みたことあるけどあんまり真剣に見てなくてよく分からなかった。確かにそうですよねさら~っと見てて受け流しちゃいますよね。
サケの遡上って一体どういうもの?詳しく見てみましょう!
千歳川のサケの遡上の様子です!
サケが普通に泳いでるだけじゃない?確かにそう見えてしまいますよね。実はこのサケ達は今、川の流れとは逆方向に泳いでいるのです!これは、めーっちゃ疲れそう!だって体力すごく使いそうですもんね。これも先ほど言ったように子供を産むため、パパとママは一所懸命に川に逆らって自分が生まれた最高の産卵場所を目指すんです!
そして産卵場所が決まるとサケ沢山の卵を産みます。その数3,000~4,000粒!すごい数ですよね!
さて、ここで問題です!サケの卵といえばお寿司でも有名なあれなんですが何かわかりますか?そう!みんな大好きイクラです。わかりましたか??私たちは、こんなに頑張って産むサケの卵を頂いてるんですね。本当に感謝ですね。
しかもそんなサケの遡上なんですが、北海道って、色んな川で見られるそうなんですが、北海道の友達が言うには「サケのふるさと千歳水族館が最も簡単で手軽に見ることができるんだよ!」って教えてくれたんです。
そんな遡上したサケ達と関わりの深ーいのがインディアン水車なんです!一体インディアン水車とは何なんでしょうか?
※サケのことをもっと詳しく知りたい方はサケのふるさと千歳水族館公式HPのQ&Aを見てみてくださいね♪
秋の風物詩インディアン水車とはなんだ?千歳水族館のインディアン水車、詳しく紐解いていこう!
私がインディアン水車と聞いて、1番はじめに思いうかんだのがアメリカの先住民のインディアンが作った水車なのかなぁ?という疑問でした。
しかもなんだか昔からありそうですし、古くからの技法なのかなー?と思って、調べたら色々わかってきたので少し紹介していきます♪
なんでインディアン水車って名前なの?それは歴史にあったんです。
それでは、謎の深いインディアン水車と呼ばれたわけを見ていきましょう!
インディアン水車の生みの親は、伊藤一隆さん!!伊藤さんは1886年にアメリカに渡り、孵化事業を学んだそうです。そして、日本に帰る途中、西海岸のコロンビア川で捕魚車を視察。そして、日本に帰ってから、コロンビア川で見た、捕魚車を日本でも作りました。で、その捕魚車第1号が千歳川に設置されたんです!
そんな捕魚車も最初は上手くはいかなかったそうです。まず1つ目の問題は水車が凍り付いてしまいました。2つ目は水量が低下し、水車がうまく回らない問題。
私だったらこの時点で電気使っちゃいそうだなーなんて思いましたが、そうせずに試行錯誤を繰り返します。まず「木製の水車を金属に変えてみよう!」ということで、金属に変更。それでもうまく回らず…「じゃあ次は、設置場所を変えてみよう!」と色々試し現在の水車が完成しました!
そして、孵化事業100周年の記念にほぼ同じ水車を新しく作り、それを設置してあります。今まで使っていた水車は千歳水族館に展示されてるので見てみてくださいね♪
もともと捕魚車と呼ばれていたものがなぜインディアン水車という名前になったかというと、最初はもっと親しみやすい名前にして多くの人に知ってもらいたい…。そういえばコロンビア川で使ってたってことは、インディアンが使ってた物なんじゃないかな?じゃあ、インディアン水車にしようよ。みたいな感じでつけられたんだと思います(笑)
ですがここで問題が発生しました。実はこのインディアン水車、アメリカの原住民のインディアンがコロンビア川で漁をしていたのが発祥と思われていたんですが、実はコロンビア川でサケ漁をしていたのは、フィンランドやノルウェー、デンマークなどの北欧からの移住者だったりその子孫だったそうです。
「えぇ、結局インディアンの人が使ってたんじゃないんかい!」って思わずつっこんじゃいました(笑)
このままだと、歴史に誤解を与えてしまう!ってことで、現在はその名前の由来は「インディアン地区があるコロンビア川で使っていたということからつけられた。」ってことになったみたいです。
インディアン水車の歴史は分かったけど、インディアン水車はどんなものなんでしょう?
そのサケの遡上を利用しちゃうぞ!インディアン水車の仕組み
引用先:千歳水族館公式HP
この上の画像左側のカゴをぐるぐると頭の中で回転させてください!観覧車みたいな感じ!想像できましたか?
川には遡上してきたサケが沢山泳いでいます。サケ達は上へ上へ泳いで行きます。まずはその泳いできたサケをかごで救い上げます!その救いあげる金属のカゴを魚取りといいます。
救い上げられたサケは、水車が回るにつれて、上へ行きますよね?そうすると、魚落としっていうのが取り付けられていて、身近なもので例えると、滑り台みたいなものです。上に行くと、その滑り台でつるーんとサケが滑り落ちて、いけすにするーと入るんです!
子供も「サケが観覧車に乗って、滑り台で降りてきたねー」って言ったら、ほんとだほんとだ!って大はしゃぎしてました。
しかも千歳水族館のインディアン水車には、水の力を最大限に使うことができるようにふん板という板が魚取りの左右にとりつけられています。もしこのふん板がなかったら、どうでしょう?例えば、手漕きボートのオールがアミアミだったら、めちゃくちゃ効率悪くないですか?というより進まなそうですよね。
これは人口でやることですが、インディアン水車では水車を回すため川の力を最大限に使うためにふん板が取り付けられてるんです。より効率よく水車が回転するわけですね♪
そんな千歳水族館のインディアン水車でサケを捕獲する様子を動画でちょっと見てみましょう♪
サケが滑りだいみたいにつるーんと滑っていく様子が見えますよね♪
実は見てもらった水車は千歳川でしか見られない物なんです。
※千歳水族館公式HPのインディアン水車の仕組みはこちらでも詳しくご覧いただけます。
千歳水族館のインディアン水車、ほかの河川では使えかった!そのわけとは?
千歳水族館のインディアン水車は、見てもらった通り電気を使ってないんです。でも、電気を使ったほうが効率よさそうな感じがしませんか?
実はインディアン水車自体は、北海道内の他の所でも使われているんです。「じゃあ、違うところで見てもいいじゃん!」って考えちゃいますよね。じつは電気を使わずに動いているインディアン水車は、北海道ではここだけなんです!
「えぇ!そうなの?でもそれを聞くと自然の力を使ってるほう見てみたいかも!なんで他の所では水力だけでできないんだろう?」確かに!同じ川なのに一体何が違うんだろう?と思ったら決定的な違いがあったんです☆
それは、インディアン水車を使うためには安定した水量がなければならないからなんです。実はですね、水量が少ない日は水車が回らないため、サケ捕獲ができないんです。これはもちろん!って感じなんですが、水量が多すぎてもダメなんです。なぜかというと、サケが柵を超えて遡上してしまうので効率よくサケが取れないんです。
確かに千歳川に初めてインディアン水車が出来た時も苦労していましたもんね。実際今の千歳川は、上流に支笏湖、さらにそこから5つの発電用ダムがあるので安定してサケをとれるそうです。
インディアン水車を電気を使わずに使うって案外難しかったんだなって思いました。逆に、サケの遡上や、水の安定という条件が全てそろった千歳川はすごくないですか?
しかも電気を使ってない千歳川のインディアン水車だからこその珍事件もあるんです。
ある年のある日のインディアン水車。今年もサケの捕獲をしていまいた。実は千歳川のサケは昔に比べてかなり数が増えてきました。
その日は、いつもよりサケが多いなーと思ったその時!水車が止まってしまったんです!なんとサケが入りすぎてあまりに重くて水車が回らなくなってしまいました(笑)なのでその日は、みんなで協力してインディアン水車を回したそうです。これも電気を使わないインディアン水車だからこそ見れる光景ですよね♪
今年は、はたまた来年はどんなことが起こるのか?なんてちょっと考えちゃいますね(笑)
※さけのふるさと千歳水族館の公式HPのインディアン水車についてはこちら
捕獲したサケ達の行方はいかに?食べるの?
この時点でのサケは美味しくないという話をインディアン水車の仕組みを見ている途中で見つけました。じゃあなぜ捕獲をしているんだろう。サケ好きとしては気になるところ♪
もしかしたら、美味しい食べ方なんかを研究してるんじゃないかしら?とか考えちゃいますよね♪実際はどんなことをしてるのでしょうか?
実は千歳川ではサケを増やそう!という取り組みをしています。なのでそのためにサケのメスのお腹を割いて、一定量の卵を確保します。そしてその卵と精子を混ぜ人工授精します。そうすることで、サケの子供ができるわけです!
残ったサケは加工業者に回り、海外に輸出されているそうです。まさかのサケ達、日本を飛び出し海外に行っていたとは!もしかしたら、海外旅行行った際にどっかでお目にかかってたりして?
ちなみに、人工授精したサケなんですが、どれくらい産まれたサケが帰ってきているのか調査をしているそうです。調べていって分かったことがあったそうなんですが、なんと1970年を過ぎてから千歳川に帰ってくるサケが増えだしたんです。1970年過ぎからサケたちに一体何が起こったんでしょう?
ここからは私の予想ですが、もしかしたら、海に出ている間に、人やら天敵に取られないすべを見つけたんでしょうか?素早く逃げれる術を身に着けたぞ!みたいな感じで(笑)でも、サケ達が何かを発見し、子孫に引き継いでいっているのかもしれませんね。
それにしても研究者さんやサケを増やそうって頑張った人たちの成果が出て本当によかったなって思いました。これからも沢山のサケが帰ってくるといいですね♪
※インディアン水車サケの捕獲数の詳しい情報はこちら
お待たせしました!そんなサケ達の素敵な一生の最期をみんなで見届けましょう!
待ちくたびれたよー!なんて方も多いですかね?早速インディアン水車やサケの産卵の様子が見られる日を教えちゃいますよ♪
水車の設置 7月中旬
捕獲開始 8月21日頃~12月中旬頃
時間 24時間
料金 無料
注意:設置時期や捕獲機関は年によって変わるので必ず千歳水族館公式HPをご確認ください!
※サケのふるさと千歳水族館年間スケジュールはこちら
サケの捕獲見たけどどうやって捕獲してるかよくわからなかった人のために!
引用先:千歳水族館公式HP
サケを実際に取ってるところよくわからなかった。確かにくるくる回ってたけど、一体川の中はどうなってるのか、サケがどうやって入っていくのか、気になりますよね。正直、なんか回ってるなー程度にしか分からなかった。って方必見です!
千歳水族館ではインディアン水車をもっと知ってもらおうと、インディアン水車の1/3の大きさの模型が置いてあるんです。「模型じゃなくて動いてるのが見たい!」ですよね。実はその模型ちゃんと回るんです。しかも円形流水水槽の中には、ウグイがいて、実際にインディアン水車の模型のカゴに入って、カゴから出る所までを見ることができます。
その様子を見てから千歳川の本物のインディアン水車を見に行けば、仕組みが分かっているので、「あっさっき見たやつだ!実物はやっぱり大きいし、迫力あるね」なんて、驚きが溢れちゃいます。逆に千歳川の本物のインディアン水車を見てから戻ってきても、こんな風になってたんだ、だから、「水車はこんな風に回ってたんだ」と、色んな気づきをもらえちゃいますね。どっちから見ても、楽しめちゃいます。
※千歳水族館公式HP体験ゾーンはこちら。
まとめ
- 千歳水族館はまさにサケが帰ってくるふるさと
- サケの遡上は感動すら覚えるサケの生きる力だった
- インディアン水車の名前の由来と歴史の関係
- インディアン水車の仕組みははとっても作りこまれている
- 電力を使わないインディアン水車とサケの遡上が見れる千歳水族館
今回は、サケとインディアン水車についてみてきました。実は、千歳水族館では、なるほど!?サーモンルームってところや、上でも触れたインディアン水車の模型など、もっともっと詳しく知れちゃいます!
大人も子供も普段親しんでるものだからこそ、これを機会に沢山触れてみてくださいね。そして、面白い発見しちゃいましょう♪
千歳水族館の見どころはこちらの記事でも紹介しています☆
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