突然ですが、小樽市ってどんなイメージがありますか?
小樽はやっぱり海鮮でしょって人が多いのかなと勝手に想像してますが、ん~、私は冬の寒さと日本海の荒波を思いうかべちゃいます。
もちろん美味しいものは大好きなので海鮮も食べたいですが(笑)
小樽市にはたくさん定番の観光スポットがあります。例えば、日本の青の洞窟や小樽運河、夜景スポットの毛無山展望所などが有名どころですかね~。
色々観光スポットがあるなかでも子供と一緒に楽しめるのは、北海道国定公園にあるおたる水族館かな~と思い調べていると、味のある魅力が出てくる出てくる(笑)
中でも魅力的なのが海の動物たちによるショーなのですが、今回は海獣たちの魅力をご紹介します♪
おたる水族館のもう一つの魅力「ペンギンショー」の記事は★こちらから★
怪獣じゃないよ海獣だよ♪
“カイジュウ”って聞くとつい、怪獣を想像してしまいがちで子供は怖がってしまいそうですね。
じゃあ、海獣ってなに?私たちと同じ哺乳類で、海での生活が得意な仲間なんです。
ここでは、海獣公園の中でもショーで盛り上げてくれる仲間を紹介していきますよ~★
海を仕切っただけの海獣公園に暮らすショーの主役たち
水族館本館から海の方へ坂道を下ること約4、5分。海に面したところにあるコンクリートで仕切っただけの飼育施設です。実はここのプール、海の一部なんです!イワシなどが波に乗って入ってくるので、自然の補食も忘れてないんです。
荒波の日はそのまま波はザブーンってプールにはいってきますし、雪の日でも屋根なしなんです。そんな豪快なプールで自然に限りなく近い環境で生活している彼らは元気にたくましく暮らしています。
真冬の飼育員さんたちは完全防寒で震えながらお仕事だとか。頭が下がりますよね~。海獣たちは、え?そんな寒い?ぐらい冬を楽しんでそうですが(笑)
コンクリートの仕切りの向こうは日本海。過去に冬の大しけで、柵が壊れてしまう事件が起こり、真冬は越冬プールで過ごすようです。
冬になると海獣公園の外の海には野生のアザラシや、トドが遊びに来るんだとか♪冬の海獣公園を覗いてみたいという人は冬の海獣公園ガイドツアーも行っているそうですよ!
ガイドツアー中、双眼鏡で覗くと頭をひょこっと出してるアザラシが見えるかも?!野生のトドは柵の奥にある岩場で普通に寝ているという自由度(笑)飼育員さんたちは、アザラシやトドが遊びに来ると冬が来たなぁーって思うそうですよ♪
ガイドツアーは毎年冬に募集されるようです。詳しくは公式HPの最新情報からご覧ください。
海獣公園には、アシカやトドをはじめとする海獣類とペンギンをはじめとする鳥類が13種類も飼育されているので、ショーと同じくらい見どころになっています★
実はかしこいアザラシのショーに大興奮間違いなし☆
アシカショーは割と聞くけど、アザラシのショーは見たことありますか?アザラシはアシカと違いとっても臆病なんだそう。トレーニング受けることも凄いことで、人前でワザを見せるというのはすごいことなんですよ~!
ここではアザラシが2チームに別れてジャンプの高さを競ったり、いかにボールをうまく扱うかを競っています。一つ一つの動きがコミカルでかわいらしい。過去にはショーの途中で、寝てしまったアザラシもいたそうです。
最後は観客の一人が輪を投げてアザラシがキャッチ☆ お客さん大歓声ですね!
アザラシへの餌やりコーナーがあり、ここのアザラシのアピールが半端ないんです。
バケツを持った人が近くに来ると続々とアザラシ達がやって来ます。餌のイワシを投げるときは殺到してしまってます(笑)「その餌ちょうだい」と水面をバシャバシャ叩いて全力でアピールしている姿もとってもかわいいんです★
アザラシたちのアピールタイムが始まると、どこからともなくカモメたちもイワシを狙いに来て、カモメに取られてしまうこともあるんだとか。カモメには勝てないんですね(笑)
餌は、有料で量によって値段が300円、500円、1000円と3段階です。
餌をあげるときに、手を右に振ると顔を右に向けてくれ、左に振ると左を向いてくれます。 ちょっとトレーナーの気分が味わえますね♪
アザラシのコーナには、高齢アシカプールがあります。アザラシの寿命は、25年~30年なんだそうです。アザラシも人間と同じように目が見えなくなったり、歯が抜けてしまったりと老いていきます。おたる水族館では、そんなアザラシたち専用のプールが用意されています。人間でいう老人ホームみたいな感じですね。
老アザラシホームこと高齢アザラシプールでは、餌も食べやすくしてもらい、ゆっくり食べてるそうです。今までたくさんの人たちを楽しませてくれた彼らを少し覗いて労ってあげてください。
海獣公園では、ゴマフアザラシ、ゼニガタアザラシ、アゴヒゲアザラシ、ワモンアザラシの4種が飼育されています。
- ゴマフアザラシ
子供の頃は真っ白でモフモフ、大人になるとゴマをふりかけたような模様になるんですよ。子供の頃の姿はよく知ってる人が多いと思います。アニメあしべの“ごまちゃん”や“しろたん”のモデルになった子達です。流氷の上で出産するので、赤ちゃんは敵から身を守るために白いんだそうです。
- ゼニガタアザラシ
黒の地色に、名前の由来にもなった、白い穴空き(5円玉みたいなかたち)もようです。ゴマフアザラシと違い、海辺の岩場で出産するので、ゼニガタアザラシは、生まれたときからずっと、色は変わりません。
- アゴヒゲアザラシ
日本でみることのできるアザラシの中で1番大きく、毛色は灰色から茶色まで、多色なんです。2015年多摩川に出没した“たまちゃん”でお馴染みのアザラシですね♪
- ワモンアザラシ
もっとも小さなアザラシで、模様はゼニガタアザラシににてますが、こちらは輪の紋なんです。
この中でもショーでおもてなししてくれるのは4頭のゴマフアザラシたち♪一生懸命な姿に子供も大喜び間違いなしですね★
11:20・12:50・15:20 (3/17~4/20、9/1~10/15)
11:40・14:10 (10/16~11/25)
所要時間は約10分
アシカの仲間トドのショーは迫力満点!!
アシカの仲間で一番大きなトド。お食事も豪快、なんと鮭を丸々食べてしまうんですよ?!そんなおたる水族館のトドのキャッチフレーズは『鮭はのみものです』なんだとか(笑)
そして、おたる水族館には、トドの伝説があるんです。海に面したプールなので、何が起こったかだいたい想像つきますか?
飼育員も気づかないうちに、トドが増えるという事件が過去に何度かあったそうです。あっ、みなさんは逃げ出したトドがいると想像しましたか?わたしもその一人ですが♪その逆でトドが増えるなんて海に面した水族館ならではですね♪
1961年にはなんと7頭ものトドが自発的に来たそうです。きっと水族館のトドの鳴き声を聞いて仲間がいると思ったんでしょうね(笑)
翌年には12頭のうち、9頭が自発的に来たトドだったそうです。 受け入れてあげる水族館も素晴らしいですね☆入ってくるトドはいても、野生に戻ろうと出ていくトドがいないなんて、よっぽど居心地が抜群なんでしょうね♪
おたる水族館に、確認したところ、『新メンバー募集はしてますが、どうなってるかわかりません』とのことでした。…ん?新メンバー?!そうなんです!なんと飼育員さんが海に向かって新メンバー募集の看板を立てたんですって(笑)
そんなの嘘だぁー!と思うかもしれませんが本当のこと(笑)そして設置してまもなく、見事一頭の新メンバーが加入したそうです★トドも就職先を探す時代…頭があがりませんね(笑)
字が読めるわけがないから、偶然なのはわかってますが、とてつもない奇跡ですよね♪
そんなトドたちのショータイムは、実に豪快!6頭のトド達が、高所から順番ににダイブ。1㌧近くもあるから大迫力。9㍍の高さから次々とダイブしては、すぐにまた登ってダイブするんです。巨体のわりに機敏なんですね~!
平均台程の細い台の上で逆立ちをしたり、拍手をしたり手を(前足?)振ってくれたり。最後には深々と頭を下げてくれちゃうんです。
大きなトドの機敏な動きは意外性抜群、かつコミカルです。
今現在、おたる水族館では、色々な動物がショーを行ってますが、一番始めは、トドのダイブを1963年に行ったそうです。
11:40・13:00・15:40 (3/17~4/20、9/1~10/15)
12:00・14:30 (10/16~11/25)
所要時間約10分
海象こと、頭脳派セイウチさんはお食事タイムで勝負★
大きな牙でお馴染みのセイウチさん。体長は270㎝~360㎝、体重は500㎏~1200㎏とも言われてます。人間と比べるとかなり大きいですね~。
セイウチの牙は雌で80㎝オスで100㎝ほど伸びるんだそうです。ちなみにこの牙人間の糸切り歯(犬歯)なんですって!
あの大きな牙の使い道知ってますか?もちろん、雄同士の戦いにも使いますし、天敵への威嚇にも使います。1番の使い道は、陸や流氷に、登るときに体を支えるためなんです。あの巨体を支えるんだからかなり頑丈なのがわかりますね。
セイウチの天敵は北極グマですが、どんなに北極グマが襲ったとしても分厚い脂肪で致命傷になることはめったにないんだとか。
もっとも意外なのが野生のセイウチのお食事。こんなに大きな体で主食は貝なんだそうです!それも貝をバリバリ食べるのかと思いきや、なんとお上品に中身だけ吸いとって食べるらしいです(笑)意外と繊細でビックリ★おたる水族館では主にホッケなどの魚を食べているそうですよ!
セイウチのショーですが、現在はお食事タイムとして行っているそうです。ただ食べるのを見るのではなく、ちゃんとパフォーマンスもしてくれます。
注目されるのが大好きな目立ちたがり屋さんなので、ガラス越しに人が居ると自ら近寄ってきてくれます♪手を振ってくれたり、水槽のガラスにキスしたり、口からの噴水などしてくれることもあるんだとか。
雄のウチオくんは噴水の量も調節できる器用さん、対してパートナーの雌のウーリャさんはおおざっぱなので、水しぶきがどこに飛ぶかはわかりません。
人間同様夫婦のバランスがとれてますね☆子供のしずくちゃんはどちらの性格に似るのか今後の楽しみです♪水槽のガラス越しにモグモグしてるときもあるので、是非見てきてくださいね!
こんな人間を喜ばせてくれるなんて、本当にセイウチさんは賢い★アシカやアザラシ、トドが「キュー」と呼ばれる合図で芸をするのに対し、セイウチは言葉を理解して動くんだそうです。
11:00・15:00 (3/17~4/20、9/1~10/15)
11:20・13:50 (10/16~11/25)
所要時間約10分
紹介したショーのタイムスケジュールは毎年変動しているようです。お出掛け前にホームページのチェックをお忘れなく♪
これも1つのショー!?契約社員ヒツジさんの芝刈り?
おたる水族館には、芝生のエリアがあり、そこにはメェ物(名物)の契約社員さんがいます。この遊び心、大人のほうが心にグッときますね(笑)
芝刈機を使用すると二酸化炭素を排出するからと2匹の羊を契約社員として雇っているんだそうですよ♪しかもちゃっかりと労働条件通知書まであります(笑)
これもヒツジ先輩のパフォーマンスなんでしょうかね♪一つの見どころとしてぜひ見に行ってみてくださいね★
写真では内容が見にくいけど、人間社会が羨ましく思うほどホワイト企業。かなりゆる~い通知書になってます。のびのびと働いているヒツジ先輩、うらやましです(笑)
ヒツジたちは北海道恵庭市のえこりん村から来てます。えこりん村からはちゃんと出向辞令が出てるそうです。
えこりん村について気になる方はこちらをご覧ください★
自然を大切にする水族館ならではのヒツジ先輩の働きぶりでした☆
もっと行きたくなる!なんだか凄いおたる水族館の歴史★
ちょっとした歴史を子供に話してあげると子供の中でもストーリが出来て、より楽しくおたる水族館を楽しめるんではないでしょうか。ただ遊ぶだけじゃなく、興味を持って遊ぶと心の成長にもつながるはず★
少しだけ歴史を紹介するので、子供にも教えてあげてみてはいかがですか♪
現在のおたる水族館は1958年に開催された北海道博覧会の“海の会場”として建設されたもので、1959年より小樽私立水族館になり今年で祝開園60周年なんです。
1974年に新館(現 本館)竣工と共に第三セクター小樽水族館公社による経営となりました。
2008年3月迄生存したネズミイルカの飼育世界最長記録に認定されました。なんと1984年まだ歯が揃わない頃に保護され視力がほぼなくなるまで、24年間飼育されてたそうです♪
2004年にはワモンアザラシを世界で初めて飼育下での繁殖に成功し繁殖賞を受賞した、なんだかすごい水族館なんです!
「そんなすごいところに連れてってくれたんだ~!」と子供がなってくれたらこっちのもの★子供と水族館を楽しんでくださいね!
まとめ
- 小樽で子供と楽しむならおたる水族館がおすすめ
- 自然との共存が学べる
- 飼育員さんたちの遊び心に、大人も楽しめちゃう
- とりあえず笑うポイント満載
- 笑うポイントを飼育員さんに訪ねると真面目に答えてくれる
- 海獣さんたちに癒される
海獣公園の目の前は日本海の大自然そのもの。自然界で生活するのと飼育下で生活するのとではどんな違いがあるのか、子供と一緒に考えて学ぶことができます。
おたる水族館は、海獣公園以外にも見所、楽しめる場所がたくさんあります。(メェ物契約社員さんもわすれずに)今回だけでは紹介しきれないので、また別の機会に紹介しますね♪
水族館のスタッフが書いている水族館海獣公園のブログが面白いので、載せておきますね♪
これを見てさらに行きたくなること間違いなしですよー。
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